テレビ業界はコロナでどう変わった?テレワークはしてるの?
コロナパンデミックに見舞われてからもう1年半以上経ってしまいました。
視聴者としてテレビ番組を見ていても、コロナにおいて番組制作の現場に変化が起きていることはわかると思いますが、今回は番組制作現場で実際にどのような変化があったのか、ということを解説していきたいと思います。
緊急事態宣言下での番組制作
まず最初の緊急事態宣言が発令された2020年4月〜5月は、予定されていたロケがほぼ中止となりました。
放送スケジュールは変更を余儀なくされ、ロケには行けなくても放送枠はあるので、その放送枠を埋めるために、再放送がたくさんありました。
この再放送も、以前流した番組をそのまま流すのではなく、改めて編集をしたり、出演者全員に許可をとったりといったことも行う必要があり、再放送になったからといって番組制作スタッフが全員休めるというわけでもないのです。
この状況の中でも新録をする場合は、演者さんにiPhoneなどで自撮りで撮影してもらったり、制作側から機材を郵送してその機材を使って撮影してもらう、といった対応をしました。
最近はスマホの自撮りでもテレビの放送に耐えられるくらいの画質のものが多く、この時代だからこそできた対応だなと思います。
コロナ禍におけるロケの変化
街頭インタビューなどのロケでは、ガンマイクと呼ばれるものすごく長い竿状のマイクを伸ばしてなるべくソーシャルディスタンスを保ちつつインタビューを行ったり、ADが持っているマイクをインタビューに答えてくれる人に向ける、といったことをしないように工夫するようになりました。
ガンマイクを使わずに、棒状のものの先にガムテープでマイクを巻きつけている現場もありましたね。
あとは画面を合成するなどして同じ場所にいるかのように見せるような撮影の仕方も増えました。
それぞれソーシャルディスタンスを保ってグリーンバック(映像合成用の緑の背景)で喋ってもらって、それをあとで編集で同一画面上に持ってきて、近くで喋っているようにするのです。
コロナ禍において私も撮影現場に行きましたが、フェイスガード必須の撮影現場では声も通りづらく、視界も曇ってしまったりして液晶画面が見えなかったりと、かなり支障がありました。
関連記事:2020年コロナの影響でテレビ業界の採用はどんな風に変わった?
コロナによって番組制作費はかなり下がった
コロナにおいて番組制作費も削減されています。
テレビ番組というのはそもそもどこからのお金で作られているのかというと、番組についているスポンサーが広告費としてテレビ局に支払うお金で作られています。
しかし社会全体がコロナによって打撃を受けていますから、様々な企業が今、支出を見直している状況になります。
そういった中で一番最初に削減されると言っても過言ではないのが広告費です。
2020年の秋くらいからはCMもかなり埋まってきた印象ではありましたが、最初の緊急事態宣言が出された直後なんかは、やはり広告がぐっと減った感じがありました。
制作現場でも予算が3割も減っているようなところもあり、テレビ局、番組制作会社ともに苦しい状況となりました。
この先がどうなるのか、まだわからない状態ですね。
関連記事:テレビのビジネスモデルとは?無料で見られるのにどうやって稼いでるの?
リモートでできるようになったこと
テレビ番組制作というとどうしてもリモートではできなさそうなイメージがあると思うのですが、会議の部分がほとんどリモートになり、これだけでもずいぶん仕事の効率が上がったように思います。
会議でネタ出しなどを行って企画を詰めていくのですが、なかなか決まらないとまた次の週も会議、なんていうこともあります。
意外とこの時間が長いので、それを全てリモートで行えるようになったのはコロナのおかげですね。
また撮影が終わったあとにオフライン編集(パソコン上での編集)を行い、その後編集室に入るのですが、
ディレクターとADは編集室には入らす、リモートで指示出しをするという現場も増えました。
テロップや音楽などの指示を編集画面をオンライン上で見ながら指示していく形です。
仕事内容はそこまで変わっていなくても、移動時間が少なくなったり、ネット上で申請をしておけば許可がもらえたり、と作業効率が格段に上がったため、業務自体もかなり効率が上がったと言えると思います。
大変なこともありましたが、コロナによって仕事の環境が改善された部分も少なからずありますね。
ロケや撮影はどうしても現地に集まらないとできないものが多いですが、これからはどんどんリモート化していって、企画を詰めたり、台本を書いたり編集をしたり、といったロケ・撮影以外の部分は全部在宅の仕事、というように変わっていくのではないかと思います。
働き方改革でかなり働き方が変わってきていたテレビ業界ですが、新型コロナウイルスの影響でさらに働き方が大きく変わっていく過渡期なのではないかと感じながら日々過ごしています。



