制作スタッフが教えるテレビ番組の取材を受けたら、やっちゃダメなこと
弊社ライズプランニングはテレビ局出向型の番組制作会社です。
主に情報・報道番組の制作に携わっています。
テレビ番組制作を30年やっていて、飲食店さんへの取材を多くやらせていただいてます。
そんな取材先からよく相談されることがあります。
今回は、そのなかでも、「テレビ番組の取材を受けたら、これ、やっちゃダメ!」を集めてみました。
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普段やっていないことをやる

テレビで取り上げられることになると、どうしても、見栄えを考えてしまいます。
取り上げてくれる商品やメニューをよりよく撮ってほしい、と思ってしまうものです。
例えば、普段よりも
- 盛りを良くする
- 量を多くする
- サイズを大きくする
これはダメです。
なぜなら、放送を見ていらっしゃったお客さんをだますことになってしまうからです。
テレビで見た大きさや量と違う、と感じたら、それは不満になり、お店に対してネガティブなことばかり目につかせてしまいます。
とくに、放送直後は、テレビを見てやってきたお客さんが最も多いとき。
普段とは違うオペレーションになり、不慣れなスタッフが入る可能性もあります。普段のサービスができないかもしれません。
- お店に入るのに並んだ
- 料理が出てくるまでに、時間がかかった
- 店員さんの態度がぞんざいだった
そのあげく、期待していた料理が、見ていたのと違うぞ?となると、お客さんの不満は何倍にも膨れ上がります。SNSで報告されかねません。
テレビを見てやってくるお客さんは一見さんかもしれませんが、必ず、家族や友人に話します。
普段、私達は食卓で、あの店に行ってみたよ!って話しますよね。
どんな味だったか、どんな応対だったか。お客さんは1人ですが、そのバックに10人いる、思って間違いありません。
普段通り、そのままを見せることは、お客さんを裏切らない、ということなのです。
番組サイドから、撮影のために特別に用意してほしいものをお願いされるかもしれません。
普段やらないことをお願いされる可能性もあります。
それが撮影の意図が理解できるものであり、協力したい、と思うのであれば、ぜひ前向きに協力してほしいものです。
でも、それが、過度に負担になることなら、すべてを引き受ける必要はありません。
そのために、人員を増やさなくてはならない、とか、費用がかかるときです。
お店への負担は、お客様に対しても負担をかける可能性があります。
なにかを頼まれたら、ここまでは対応できるけど、それ以上はこれだけの負担がかかるので難しい、と伝えてください。
番組は可能な範囲での撮影を考えるでしょう。
関連記事:なぜ、あの店ばかり取材される?番組制作者はどうやって取材先を探している
番宣前にSNSで番組名や放送日を発信する

取材をさせていただいたお店から、放送日はいつですか?とお問い合せをいただきます。
放送日については、番組が公式に告知する前に、関係者が告知することはできません。
テレビ局の公式ホームページや番組のアカウントからのツイートが出てから、告知することができます。
番組の性質上、放送日ぎりぎりで告知の場合もあります。
どのタイミングで、どういう形で告知できるのか、は取材を受けたときに聞いておくのがいいです。
放送日未定のままの取材なら、必ず後日、番組側から放送日の連絡がきます。
関連記事:【テレビ】インタビュー動画の撮影の仕方
取材時の写真や番組のキリトリ写真をHPにアップ

取材時の写真をホームぺージに使ってもいいかどうか、という相談もよくあります。
こちらについても、必ず、番組スタッフに相談してもらいたいことです。
撮影スタッフと取材者だけが写っている写真であれば、ダメとは言われないと思います。
そこにタレントが写っていたら、これは著作権に触れることになりますので、ホームぺージに載せることはできません。
番組のワンシーンを切り取って載せることも、著作権に触れますのでできません。
でも、記念ですし、取材されたことは伝えたいですよね。
どんな写真ならどういうふうにアップできるのか、注意事項や禁止事項などスタッフに聞いてみてください。
オンエアの記念にキャンペーンをする

番組のスポンサー企業とのタイアップ企画で、「〇〇」(番組名)登場記念キャンペーン!〇円引き!など謳っている商品やメニューを見かけることがあります。
これは、番組のスポンサーになっているので、番組に協力しているからできるのですね。
取材を受けて、ツイッターやお店のFacebookで、「〇〇」(番組名)で取り上げられたメニュー、〇円引きです!とサービスをするのは、できません。
番組がそのメニューに協力しているかのようにとらえられてしまうからです。
こういうことができるのか?できないのか?のボーダーは分かりづらいものです。わかりづらいことはなんでもスタッフに聞くを徹底しましょう。
関連記事:番組リサーチの仕事の流れを具体的に解説
取材されることの恩恵を期待する
テレビで放送されると、お客さんが増える!と期待されるのですが、こればかりは、私達も読めないのです。
視聴率もそれほど高くなかったし、反響もなかったたため心配していたら、「放送中からお客さんがどんどんやってきて、翌朝も朝から行列で大変でした!」と仰っていただくこともあれば、「いつも通りの営業でしたよ」という場合もあります。
全国ネットでゴールデンタイムの放送だから、反響が大きいともいえず、ローカルの短い時間だから少ない、というわけでもなかったりします。
過剰に期待すぎない方がいいのかな、と思いますが、いつも通りの量しか用意しておらず、あっという間に売り切れた、というのも申し訳ないところです。
放送されない、という可能性もわずかですが、あります。
私達も今までに撮影させてもらったけど、カットした、ということが何度かあります。
その事情はさまざまでしたが、カットの連絡というのは、申し訳なさすぎてしづらいものです。
受けていただいた側からすると、あれだけ協力したのに、カットになるのは腹立たしい、のはごもっともですが、その事情というのもやむにやまれぬこと。
絶対に放送される、その「絶対」はない、だから、過度に負担をおうことはない、と思うのです。
録画したDVDを配布する
録画したDVDを配る行為も著作権に触れることになりますので、これもできないんですね。
ただ、最近は見逃し配信をしていたり、番組公式のYouTubeがあれば見ることができるので、番組に確認してみましょう。
もちろん個人的に録画していただいて、個人的に楽しんでいただくのは全く問題ありません。
なんでも番組スタッフに聞いてみるのが正解

番組に協力したんだから、これくらいはいいんじゃない?と思うことも、それを判断するのは、番組サイドなのです。
それは著作権が番組側にあるからです。
どこまでがOKなのか、は、分かりづらいので、どんなことも番組スタッフに聞いてみる、相談するというのをオススメしています。
引き受けた取材がいい形で繋がっていくかどうかはスタッフといい関係が築けるかどうかでもあります。
気軽に話ができるようになれば、放送が終わってからもいい関係が続きます。



