テレビ番組制作の仕事というのは他のお仕事に比べるとやはり特殊なところが多いものです。
最初は未経験でお仕事を始める人がほとんどで、最初はアシスタントディレクター(AD)としてキャリアをスタートさせるのが一般的です。
そこからアシスタントプロデューサー(AP)を経験してプロデューサー(P)になったり、ディレクター(D)になったり。
進路はさまざまですね。
ADのお仕事については、どんなことをやっているのか実際にADさんにインタビューさせて頂いた記事がありますので、ぜひそちらもご覧ください!
今回は、ADさんがお仕事をしながら感じている不満について、まとめてみました!
その仕事の良いところだけでなく、悪いところも知った上で就職したいですよね笑
包み隠さずお話ししたいと思います!
旅行に行けない(休みが不定期)
これは入る番組によるのですが、
休みが不定期でなかなか旅行などの計画が立てられないことに不満を抱えているADさんは多いです。
どうしても急なロケが入ったりすることはあって、休みの予定だったのにお仕事になってしまったということもあります。
弊社ライズプランニングの場合は、情報・報道番組でのお仕事がメインになるのですが、
生放送の番組だと、比較的休みをとりやすく、またスケジュールも見えやすいです。
生放送は放送スケジュールがそもそも決まっているので、
どんなに頑張ろうと思っても、決まった放送時間に番組を放送しなきゃいけないので、良くも悪くもデッドラインが明確なんですね笑
もう少しここを直したいから編集時間延長!といったようなことが起こらないのです…!
ロケに行って撮影してきた素材を編集して放送する番組は完パケ番組と呼ばれますが、
そういった完パケ番組に比べると、生放送はスケジュールが見えやすい、というわけですね。
特に最近はADさんたちにもしっかりとおやすみをとってもらうように、という動きになってきています。
ちゃんと休みがとれている、という方は私が聞く限りでは多いです。
逆にディレクターになってからの方が、責任もついてきますし大変かもしれないですね。
二度手間になってしまうような仕事がある
これはどうしても仕方がない部分もあると思うんですが、
テレビ番組制作では「やってみないとわからない」ということがしばしばあります。
ネタになる!と思って企画を通して撮影してみたものの、思ったよりも面白くなかった。
頑張って撮影したけど、結局編集してみたら尺的に入らずでやむを得ずカットすることになった。
そんなことは日常茶飯事なのですよね。
でもそういった試行錯誤があるからこそ、その繰り返しで面白い番組ができるのではないかなと思います。
もちろん、全く何にもならないただただ無駄な作業というのはよろしくないですから改善すべきですが、
必要な二度手間もあるのだ、ということはぜひ新人の方には理解していただきたいなと思います。
ちょっとした映像を作るのに、何時間も何日もかけることが番組制作の現場ではよくあります。
例えば街頭インタビュー。
街中を歩いている人にインタビューをお願いして映像を撮らせてもらうものですが、
そもそもインタビューを受けてくれる人を捕まえるのも大変!
番組的にそのインタビューを受けてくれる人の個性も重要になってくるようなものであれば、
ただインタビューを受けてくれるだけではダメですしね。
街録(がいろく。街頭インタビューは業界ではこのように言われます)は何度も人に断られても粘り強く頑張らなくてはいけないお仕事で
何日もやることもあるんですが、放送を見ると尺はほんの数秒、みたいなことも多くて本当に大変です笑
関連記事:テレビの街頭インタビューのコツ
テレビを普通に見られない
テレビ番組制作をしているから、他の番組も勉強のために見たい!と思う人も多いですよね。
ですが、そのテレビを見る時間があまりない、という人が多いです笑
時間的なことだけではなく、自分が番組制作スタッフとして関わるようになると、
テレビ番組を普通に楽しめなくなる、という人もいます笑
これは私もよくわかります!
テレビ番組を見ているとカットや演出が気になったり、テロップの色や入れ方などを注視してしまったりするんですよね笑
番組制作をしていると本当に色々なジャンルとお仕事で関わる機会が増えます。
全く興味がなかったことも、取材で訪れるとなればたくさん調べて、学ばねばなりません。
そういうのを苦しいと思ってしまう人はテレビ番組制作のお仕事はキツいかもしれないです。
逆に自分の知らない世界をもっと知りたい、色々なものに触れたいという探究心を持っている方には、とても楽しいお仕事なのではないかなと思います。