弊社ライズプランニングはテレビ局出向型の番組制作会社です。
毎年多くの新卒の方と面接をさせていただき、採用を行っていますが、新卒として採用された方は番組制作の現場でADとして働き始めていただきます。
では面接を行うときはどのような部分を見ているのでしょうか?
どんな人が採用されやすいのでしょうか?
後輩として好かれる人とは?
採用の面接を行う面接官が実際に現場で働いている人とは限りませんが、面接では「この人と一緒に働きたい」と面接官が思うかどうかということが一番大事です。
現場に入ってからも朝の現場で先輩に仕事を襲われなくてはいけませんので、「助けてあげたいと思える後輩」であることが重要です。
さて、ではどのような後輩が好かれる人なのかと言うと、現場でよく聞く話は「頑張っている人」です。
仕事ができるできないということは新人なのであまり関係なくて、それよりも頑張る姿勢があるかどうかというところを評価している人が多いみたいですね。
例えば仕事でミスをした時も、次回必ずミスをしないようにするためにメモを取ったり原因を特定したりと、頑張る姿勢が見えるかどうかというところを見ていると話す人が多いです。
結局一緒に働くのは人間なので、人間として一緒にいて評価することができるかどうかというのは、そういう姿勢の部分なのかもしれません。
特に新人のうちはミスが多くて当たり前ですし、分からないことも多いと思います。
失敗することが悪いわけではありません。
それよりも「頑張ってやる」ということを大切にしてほしいです。
そういった面というのは面接でももちろん分かります。どれだけ熱量があるかというところが重要なのではないかと思います。
会話のキャッチボールができるか
面接ではとても短い時間でしかお話をすることができませんが、その短い時間の中では会話の内容というよりもキャッチボールができるかというところを見ています。
相手が話している内容に対して的確に返答をすることができるかどうか、ということですね。
相手が何を聞きたいと思っているのかということを察知して自分の中で考えて答えていくということが意外と出来ない人が多いです。
例えば相手が聞いている質問を受け取ってからどんどん話が逸れてしまって自分語りになってしまう。最終的に話が逸れすぎて「あれ、何を話していたっけ?」となってしまうのです。
今何を聞かれているのか、ということを常に意識して話すことができるといいですね。
会話のキャッチボールが的確にできるということは、それだけ仕事のやり取りもスムーズにできるということなので、一緒に働きやすい人と思うことができます。
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やりたいことが明確か
やりたいことが明確にある人というのは進路も決めやすいので採用しやすいです。
特に弊社のように様々な番組があって、どの番組に就業してもらうかということを最初の段階で決めなくてはいけなかったりする場合は、やりたいことが明確になっている人の方がお仕事を任せやすいという面があります。
また、ADになってから、3年から5年ほど経つとディレクター職へ上がる流れが多いですが、その中でAPになるという人もいます。
最初からプロデューサー志望だったという方はADからすぐにAPになる人が多いですね。
ディレクターを最初から目指している人はディレクターに上がるのも早いように思います。
テレビ番組制作と言っても、番組にもいろいろなジャンルがありますし、どのようなことをやりたいということが定まっている方が周りもそれをアシストしやすいというのがあるんですよね。
もちろんテレビ業界未経験だと、そもそもどういうことができるのかということもわからないとは思うのですが、「こういうものに憧れている」「こういう番組が好きだった」というものがあるだけでも違います。
後は面接で、「自分がテレビスタッフになったらやってみたい企画」を聞かれるところもあります。
この「やってみたい企画」を聞くことでどのような番組が好きなのかということが、すぐに分かります。
良い自己紹介にもなると思いますので面接を受ける際は「やってみたい企画」を是非考えて行ってみてください。
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「好き」の熱量が深いか
どんな分野でもいいのですが「好き」の熱量が深い人というのは重宝がられます。
本当に何でもいいです。
アイドルが好き、でもいいし、ゲームが好き、でもいいし。
スポーツが好きだとか旅行が好きだとか。
テレビに全く関係ないものでもいいので自分が誰にも負けないぐらい好きだというものがある人は強いです。
テレビメディアというのは何かを深く掘り下げる仕事なので、何かを深く好きになったことがある人というのは強いんですよね。
自分が本当に好きなものがあるのであればそれについてPRしてみるというのも面接では面白いかもしれません。
実際そういった好きなものがはっきりしている人は、その関係のネタを番組制作で扱う時に声をかけてもらいやすくなります。
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映像制作経験
最後に採用で見ている部分として映像制作経験が少しでもあるかというところがあります。
これは必ずなくてはならないというわけではありませんし、tiktokなどのアプリでの簡単な動画編集の経験でも構いません。
年々こういった動画編集の経験がある人というのが増えていっているように思います。
少しでも動画を切って繋いだ経験があるのであればアピールすることができますので、面接の際は少し話してみるといいと思います。
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