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チョコレートのCMをする時の放送戦略

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冬やバレンタイン前になってくるとチョコレートのCMをよく見かけるようになりますね。

いつ食べても美味しいチョコレートですが、やはり寒い時期は溶けることを気にせず持ち運ぶことができますから、寒い季節が一番消費量も多くなります。

下の図は総務省統計局が発表しているチョコレートへの1世帯当たりの月別支出金額です。

やはりバレンタイン時期の2月の消費量は、1ヶ月平均の488円を大きく上回り1,376円と実に2.8倍の数字を叩き出しています。

ではチョコレートのCMをやる時は、どのようなやり方をすれば効率的なのでしょうか?

CM接触回数よりもCM内容が大切

チョコレートのCMに関しては、CM放映本数に比例して商品が売れる、という傾向にはなかった、というデータがあります。

もちろんCMは何度も見てもらうことによって記憶には残りますし、目安としては同じ人に同じCMが3〜4回リーチすると覚えてもらえると言われています。(これをCM業界では300GRP〜400GRPという指標で表します。)

大手のチョコレートを扱う製菓企業はある程度予算をとってチョコレートのCMを行っていますので、リーチ数に関しても少なすぎるということはないでしょう。

そこで大切になってくるのが、CMの内容です。

  • ブランドイメージがしっかり伝わるCMになっているか?
  • どんな人がターゲットになる商品なのか?

ということ詰めていかなくてはいけません。

幅広い年代の人に食べて欲しい、魅力をたくさん伝えたい、という気持ちはわかるのですが、

そういった考えで広くリーチすることができるようなCMを作ろうとすると、どこにもCMが刺さらずに終わってしまう、という結果になることが多いです。

ピンポイントで狙っていくことによって、より印象的に、より具体的にブランドイメージが浸透するようなCM作りを心がけた方が良いのではないかと思います。

関連記事:食品のCMをする時に考えるべきこと

チョコレートを買う人の性別・年代

ではチョコレート消費量について、どんな人がチョコレートを購入しているのでしょうか?

総務省統計局 チョコレートの季節 チョコレートへの男女、年齢階級別支出金額(平成 27 年 単身世帯)より引用

一番購入されているのは〜34歳までの女性という結果となっています。

若い女性をターゲットとするのが良さそうですね。

しかし逆に男性の方は、年齢別に見ても消費量の差があまりありません。

商品によっては女性に比べると男性からの購入の方が多い、というものもあります。

競合他社に対抗していくために「男性のためのチョコレート」という打ち出し方をしてみるのも面白いかもしれません。

関連記事:F1層がターゲットの時のテレビ広告戦略

チョコレート消費量が多い地域

ではチョコレートの消費量が多い地域を見ていきましょう。

都道府県別統計とランキングで見る県民性というサイトの都道府県別チョコレート消費量を見てみると、チョコレート消費量の地域別ランキングは以下のようになっています。

  1. 石川県
  2. 北海道
  3. 山口県
  4. 山形県
  5. 高知県
  6. 富山県
  7. 愛知県
  8. 鳥取県
  9. 福島県
  10. 奈良県

逆にワースト1位は長崎県、ワースト2位が和歌山県、ワースト3位が青森県となっています。

この中からエリアをピックアップしてまずはテストという形でテレビCMを放送してみるのも良いかもしれません。

トップ5の都道府県に関しては人口密度の高い地域ではないので、金額も抑えてテレビCMを放送することができます。

特に北海道のテレビ局に関しては、北海道全域で放送することができますので、初めてテレビCMを放送する、という企業さまから人気のエリアとなっています。

人口もそれなりに多く、CM効果検証をしやすい地域、ということです。

北海道でCMをする場合は、100万円〜200万円程度で出稿される企業さまが多いです。

石川県、山口、山形県、高知県などは地方局で金額も抑えやすく、30〜50万円程度でも放送は可能ですので、同じ時期にいくつかのエリアで同時に放送してみて、ABテストを行う、というのも良いかもしれません。

関連記事:北海道でテレビCMをするなら予算はどれくらい?向いてる商材は?

キャスティングも重要

食品のCMを放送する時はキャスティングも重要な要素の一つになってきます。

CMを放送する枠を考えるのと同時に、CM制作内容も決めていかなくてはいけません。

放送枠は広告代理店に任せますが、CM制作はCM制作会社に依頼をするか形になります。弊社の場合ですと、グループ企業内で制作も行なっており、このように枠取りと制作を一緒に依頼できる会社もありますので、一緒に依頼した方が楽かと思います。

この会社にぜひ制作をお願いしたい、という制作会社があるのであれば別々でも構いません。

キャスティングもお願いできる制作会社もありますが、キャスティングはキャスティング会社へ…というところもありますので、それも確認した方が良いです。

出演者の美醜だけでなく、食べている時の雰囲気や清潔感などもCMの印象に大きく影響します。

食品系のCMの制作に携わっているとここは本当に感じる部分です。口元だけによった時の綺麗さも重要ですね。

そういった部分を踏まえてキャスティングしていけると良いのかな、と思います。

関連記事:CMのキャスティングについて広告主が知っておきたいこと

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長倉 さやか
ライズプランニング(広告部)」の長倉です。広告手段としてのテレビの使い方やテレビメディアの楽しさを多くの人に知ってもらえるように執筆しております。

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