今回はテレビCMの「ぶら下がり」と呼ばれるものについて。
主にこれからテレビCMを放送したいと考えている企業さま向けに、テレビCMをメインに取り扱う広告代理店の弊社ライズアドバートが解説していきたいと思います。
CMのぶら下がりとは
CMのぶら下がりというのは、CMの最後のカットのことで、
よく「この商品もあります!」というような宣伝を入れるCMがあると思います。
尺的には大体2秒ほどで、
イメージCMのようなものだと、企業のロゴをぶら下がりに入れて、ナレーションで企業名を読む、というようなものもありますね。
本当に短い尺になりますので、伝えられる情報量は少ないです。
言葉としてもワンワードが好ましく、多くても一文まで、でしょう。
ぶら下がりにはどんなものがある?
ではCMのぶら下がりにはどのようなものがあるでしょうか?
- 企業ロゴを出して企業名をナレーションで読むもの
- 企業ロゴを出してサウンドロゴ(メロディがついたもの)を出すもの
- 商品名、サービス名を改めてロゴとともに出してナレーションで紹介するもの
- 商品の別バージョンを紹介するもの
- 商品を購入できる場所を紹介するもの
- 「続きはウェブで」など、ウェブサイトに誘導するもの(検索窓を出すことが多いです)
- 「セットでお得」など割引サービスを紹介するもの
- 「何日(何月)まで!」など、セールス期間を紹介するもの
などなど、色々なものがあります。
1人の人が1日あたりに目にするテレビCMの本数は約200本とも言われています。
そのCMのどれもが、一つ一つ「どうやったら売れるか」「どうやったら知名度をあげられるか」と考えられて作られたもの。
ぜひぶら下がりの部分もどのような違いがあるか、ということに着目してテレビCMを改めて見てみてください。
ぶら下がりで作れるCMのパターン
例えば一つの商品を紹介するのでも、ぶら下がりでバリエーションを作れば、複数のCMパターンを作ることができます。
例えば何かの食品系商品のCMなのであれば、「何味もあります!」というような作り方で、味の種類だけバリエーションを作ることもできますし、やり方はさまざまです。
いくつかのパターンを作っておけば、例えば段積みと言って、AパターンのものとBパターンのものを続けて放送する、というようなこともできます。
同じCMの別バージョンが続けて流れている、というのは、誰もが見たことがあると思うのですが、「さっきと同じCMだ」というだけで印象に残りやすくなるものなんですよね。
また、CMパターンが複数あれば、1週目はAパターン、2週目はBパターン、といった放送の仕方をすることによって、
どちらの方がよい反響を得られるか、というABテストも行うことができます。
せっかく作るテレビCMですから、複数パターンを作っておくのも良いでしょう。
関連記事:段積みとは?CMの放送の仕方について、広告代理店が解説!
テレビCMを制作する時は一度に複数パターン、がお得
CMを複数パターン制作する時ですが、
ぶら下がりの差し替え程度であれば、そこまで労力がかかりません。
そのためコスト的にも費用を抑えて制作をすることができます。
全く違う内容のCMを別パターンとして作る、となると話は変わってきますが、
ぶら下がりの差し替え程度であれば、編集が一度にできれば費用を抑えることができるのです。
ただ、テレビCMの編集に関しては必ず専門のスタジオに入って編集、データ作成を行う必要がありますので、
期間をあけて別バージョン、となると割高になってしまいます。
できれば一度に複数パターン作った方が、コストを抑えられるでしょう。
関連記事:テレビCM効果を高めるために複数パターンの素材を制作する
テレビCM制作・放映について
テレビCMには考査と呼ばれるテレビ局側の審査があります。
この考査は、
- テレビCMを放送する企業がきちんと実在し、CMを放送するにあたって問題のない企業かどうかを調べる業態考査
- テレビCMとして実際に放送する映像の内容に、視聴者が誤解してしまうような表現が含まれていないかなどを調べる表現考査
の2種類があります。
主にテレビCMを制作する時に気をつけなくてはいけないのが表現考査の方で、
使ってはいけない表現があったり、「このような表現をするのであれば、この記載が必要」というような条件があったりします。
さらに、CM映像製作時はテレビ放送を行うために決まった規格に従う必要があり、
こういった内容を把握していない映像制作会社に制作を依頼してしまうと、納期が遅れたり、無駄な制作費がかかる可能性があります。
CMを制作する時は、テレビCM制作実績がある制作会社に依頼をするようにしましょう。
弊社ではCM放送枠の獲得とCM制作をワンストップサービスでご提供可能です。
ご相談段階からでも構いませんので、お気軽にお問い合わせください。
関連記事:CMの成功事例を広告代理店が紹介します