新型コロナウイルスの影響により、最近は社会全体で健康志向が高まっているように感じます。
私の周りでも、コロナの時期をきっかけにジムに通い始めて、元々太っていたのに激痩せした、という人が2〜3人います。
先日テレビ局の方とお話しした時も、「ズバリ今年の広告の大きなテーマは健康になると思います」とおっしゃっていました。
今回はジムのCMをする時にどんな内容にしたらいいのか、
どういう戦略を立てたらいいのか、ということを、テレビCMをメインに取り扱う広告代理店ライズアドバートが解説したいと思います。
ユーザーがジムに通い始めるきっかけ
「ジム・フィットネスに関する意識・実態調査」アンケート結果発表によると、ジム・フィットネスに通う(通おうと思っている)理由TOP5(筋トレ・マシン)では、
- 運動不足を解消したいから
- 痩せたいから
- 健康維持をしたいから
- 理想の身体を目指したいから(ボディメイクをしたいから)
- 気分転換・ストレス解消になるから
という結果が出ていました。
実は私も最近ジムの契約をしました!笑
もともとジョギングはしていたのですが、ジムに行くと鍛えたいところを重点的に鍛えることができる、というのが一番の理由です。
テレビCMをする際は、ユーザーの問題に寄り添い、その問題を解決するためにはどうしたらいいのか、というところを押し出せるといいのかなと思います。
この場合、運動不足を感じている人が多いので、運動不足解消のためのジム、というのをテーマにしてテレビCMを作る、ということですね。
関連記事:CMの成功事例を広告代理店が紹介します
ユーザーがジムを選ぶ理由
【 スポーツクラブの利用 】に関するアンケート調査(第6回)では、スポーツクラブを選ぶ際の重視点で、
- 入会日・月会費が手頃、割安…約7割
- アクセスのよさ…約7割
- 設備が充実…約3〜4割
- 施設が清潔…約3〜4割
- 一人で利用しやすい…約3〜4割
- 混んでない…約3〜4割
というものが上がっていました。
また女性ユーザーは、男性ユーザーに比べると
- レッスンやスクールのコースが豊富
- 一人で利用しやすい
といったところが、より気になるようです。
ジムによっても特徴は異なると思いますが、こういったところを押し出せるCM内容になっていると良いのかなと思います。
また、スポーツクラブ利用経験者のうち、現在民間のスポーツクラブを主利用していない人の理由としては、
- 会費が高い
- 通う時間がない
- 通うのが面倒
- 月に通える回数が限られ割高
という意見が多く見られました。
やはり月額利用料金がかかるジムでは、月額費が入退会の意向に大きく影響することがわかります。
金額面を押し出せると、より他のジムと差別化ができるのかもしれません。
関連記事:テレビCMをする時のターゲット層の決め方
訴求内容は一つに絞った方がいい
ここまでターゲットユーザーのジムを選ぶ理由やジムに通い始めるきっかけについてお話ししてきましたが、
テレビCMで訴求する内容はなるべく一つに絞った方が良いです。
テレビCMの放送尺は15秒か30秒が一般的ですが、
ストーリのあるCMや商品・サービス内容が複雑なものではない限り、多くのCMが15秒CMとなっています。
15秒はとても短いCMですし、詰め込もうと思ったら情報は色々詰め込めるのですが、情報が多すぎるCMになると、かえって視聴者からは「よくわからないCM」と見なされてしまうことも多く、
15秒で一つのことをとにかく伝える、というCMの方が印象には残りやすいです。
できるだけ情報量はシンプルにまとめた方が良いでしょう。
どうしても色々な内容を訴求してみたい、ということであれば、
CMを複数のパターンで作ってみる、というのがおすすめです。
放送は複数のパターンを行うこともできますので、パターン違いをいくつか作っておけば、ABテストもしやすくなります。
関連記事:テレビCM効果を高めるために複数パターンの素材を制作する
どのエリアでCMすればいい?
基本的にスポーツジムというのは「通いやすい場所にあるジム」じゃないとユーザーに通ってもらうことができないので、
最初は店舗数が多いエリアで限定的にCMを放送するのが良いと思います。
地上波テレビCMの場合は、各都道府県に対応する形で電波域が設定されていますが、
- 関東
- 近畿
- 中部
に関しては広域圏と言って、複数の都道府県にまたがるような放送域となっています。
例えば関東キー局でテレビCMをする場合は、関東全域に流れるようになっているんですね。
放送料は視聴可能人口にある程度比例しますので、人口が多いところはやはり金額も高く、
関東でテレビCMをしようとすると最低でも2000万円程度はかかります。
予算をもう少しおさえたい、という場合であれば、独立局を利用するという方法もあり、
東京の場合はTOKYO MXを利用できます。
制作費は別途かかりますが、独立局であれば50万円程度からテレビCMを放送することも可能です。
このように、CM予算に合わせて色々な放送の仕方はありますので、
広告代理店にお気軽にご相談ください。
ご予算が明確に決まっていない段階でも、どれくらいの予算でどんなことができるのか、ということをご提案させていただきます。
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