CM・広告の仕組み

ネット動画CMと広告募集のあり方

ネット広告の世界は次々に新たなものが出てきます。

ネット広告の世界は現在黎明期といえるでしょう。

何が効果的なのか、何をやればいいのか、プラットホームが多すぎて広告を出す企業側は選びかねる時期です。

 

スマホ動画CMは効果があるのか

 

実際のところ、数あるネット広告をどれだけ理解した上で経営者や、広報担当者が行っているのかは疑問です。

ネット世界の進み具合に経営者たちの頭脳はまだついていっていないのが現状でしょう。

例えば、最近売り込みが多いのがスマホの動画CM
テレビのような15秒CMです。

掲載場所は様々で、ある程度興味がある人達が見そうな場所に掲載することができます。

ですが、この効果については少し疑問を抱いています。
ランダムに掲載してもあまり見ないと思っています。

これらのスマホ用動画CMのほとんどはクリックしたら見られるというもの。

たまに自動的に始まってしまうものもありますが、これは非常に印象が悪いということで減ってきています。

クリック型の動画CMを見る人はというと、確かに興味がある人も見るとは思いますが、

好きなタレントが出ているから見てみるということもあるでしょう。

それでなくてもネット上に広告が増えてきた昨今、わざわざ動画CMを再生する人はほとんどいません。
ましてスマホなら尚のことです。

本当にその商品が欲しい人はたまたま出てきた動画をクリックするより、自分で検索して探すでしょう。

ネット世界で動画CMをやるとしたら、行きつくところはおそらく現在のテレビと同様の形だと思っています。

つまり、ドラマの途中で入るCM、旅番組の途中で入るCMなど、見たいコンテンツにくっついているCMです。

関連記事:テレビCMが放送されるまでの流れとは?

 

どんなコンテンツのCMが見られるのか

 

現在HuluやUNEXTといった定額で見放題のストリーミング(動画配信)サービスが多数出てきていますが、

今後は無料コンテンツが増えていき、それらに現在のテレビのように各コンテンツにCMが付くのが当たり前になると思います。

(面倒な権利関係をどうするかなどもちろん問題はいろいろあります)

料金もこれまでより少額でもできるようになり、その結果これまでCMができなかった中小企業もできるようになる分、CM市場は拡大するでしょう。

これまでテレビCMが高値の花でCMができなかった中小企業の数は膨大です。
それを狙わない手はないですよね。

ネット社会では、いずれ淘汰されて残るサイト、残らないサイトが出てくると思われますが、
現在のテレビよりコンテンツのカテゴリーがはっきり分かれていくでしょう。

つまりニッチなコンテンツ番組に細分化されていくということです。

現在Abema TV(無料サイトです)が「ニュース」「アニメ」「釣り」「麻雀」と数多くのチャンネルを設けていますが

ニュースのような一般的なコンテンツから、釣りのように一部の人しか興味がないようなコンテンツまで多彩なチャンネルを設けているのはすごいことだと思います。

おそらくAbemaTVは今後各コンテンツチャンネルの利用者数を見て、

存続するチャンネル、
切り捨てるチャンネル、
制作費を増額するチャンネル、
減額するチャンネル

を選定しながら、確実にCMの広告主を拾っていくと思います。
ネットはどれだけの人が見たかという数字がはっきりとわかりますから。

U-NEXT、Fulu、Gyaoなどがドラマや映画を中心としたコンテンツを定額見放題で提供しており、会員数は伸びていますが、

無料視聴に慣れた日本人にとっては、AbemaTVのような、ニュースもあり、おもしろさもある、多様性がある無料サイトがさらに出てくれば、

そちらに流れていくのは必然なことと思うのです。

ネット社会で残るのはプロバイダーやポータルタイトが運営するサイトなのか、テレビ局が運営するサイトなのか、それとも映像コンテンツを制作する制作会社なのか、戦いはしばらく続くでしょう。

そういった意味で現在は黎明期です。

ただ、基本的なことは一つだと思っています。

人々が望んでいるものを作ること、見たいと思えるコンテンツを作ること。

特にスマホで見ることを考えると、現在の地上波テレビのような映像的にも時間的にも重すぎたり長すぎたりものではなく、ゆるくて、気軽で、短い番組コンテンツが望まれるのではないでしょうか。

そう、ブログを映像化したようなものです。

この秋から中京テレビがChuun(チューン)という動画配信サービスを始めました。

何かにつけ、目の付け所が斬新な東京MXテレビ(東京メトロポリタンテレビジョン)はすでに「エムキャス」という動画配信サービスをやっていましたが、在京キー局とネットワークを結ぶ地方局の中での、中京テレビのこの試みは先駆け的なチャレンジと言えるでしょう。

ネット動画配信により地方局はこれから様々な工夫を凝らした番組を作っていくでしょう。

そのためにはこれまで以上に企画の面白さが求められるでしょう。

制作会社や、テレビ局に在籍するスタッフさんたちの新たな企画力や、チャレンジが求められます。

 

言い方を変えれば能力を発揮する場が多くなってくるということです。

現在テレビ離れが言われていますが、実はこれから番組を作るディレクターの仕事はテレビとネットに広がっていくことでしょう。

この、やりがいのある仕事に、たくさんの若い人にも興味を持ってもらい、映像を通して伝えることの面白さを実感してもらいたいと思います。

関連記事:テレビPRとテレビCM(広告)の違い。宣伝するならどちらがいい?

 

ネット番組の広告募集のあり方

 

テレビ局がネット番組を配信するように際しては、ぜひ現在とは違った広告募集のあり方を考えてもらいたいものです。

現在のテレビ局のCM広告の値段は、まるでメニューがないお寿司屋さんのように、よくわからないのが現状です。

また、広告募集のやり方は毎回広告代理店と、テレビ局の間で、予算と大まかな希望時間を伝えて、枠を取ってもらうという、実にアナログなやり取りがなされているのが現状です。
ネット番組の配信をはじめたら、ガラッと変えていっそ広告募集をいっそオープンにしてみたらどうなのか、とちょっと考えてみました。

1ヶ月の番組表(タイムテーブル)があって、値段がはっきり書いてある。

少なくとも代理店登録してある会社であれば自由に見ることができるサイトを作るということ。

人気がある番組ほど値段が高く、人気が無い番組は安い。
季節によって高い時期もある。
枠数は決まっていて早い者勝ちで埋まっていくというもの。

現在の飛行機のチケットの取り方と同じです。

飛行機のチケットは、CRS(komputer reservations system)というシステムが使われていることが多いのですが、使ったことがある人も多いのではないでしょうか。

そのサイトに行くとフライトの時間と空き状況がわかり、選ぶ飛行機によって料金も変わってきます。

お盆や正月は料金が高く、閑散期は安い。

また、夕方や朝など誰もが移動したい時間帯は人気が高いので料金も高くすぐに埋まる、昼間の時間帯は値段も安く空いていることが多い。

 

テレビの電波もインフラですから、このように飛行機のチケットシステムCRSと似ているのです。

もちろんネットだからといっても、テレビ局が管理するのですから誰でも無条件にCMができるということでは問題があります。

きちんとした企業であるという信用は大事ですし、それが売りになると思いますから。

広告主の業態考査や、CM考査などはネットといえども必要でしょう。

事前登録制にするか、代理店がどこまでやるか、システムの初期費用がかかるなど、解決するべき問題は数多くあるでしょう。

ただ、現在のように同じ時期の同じ枠であっても料金が必ずしも同じではないシステムは広告募集としては不透明感が多すぎると感じています。

オープンにする、システム化することによってきっと新たな信用が生まれ、新たな広告主を獲得することができ、結果的にそれができる会社(局)は強くなると思うのです。

このような広告募集により料金が透明になれば、おそらくCMをやりたいという企業が格段に増えるでしょう。

というか、枠が撮りやすいということで自然と代理店はその会社(テレビ局)を利用するようになると思います。

地上波については現状を考えるとこういった試みは難しいと思いますが、テレビ局のネット配信においてはこんな広告募集の方法もありではないでしょうか。

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