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テレビ番組の撮影時間!素材って何時間くらいあるの?

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弊社ライズプランニングはテレビ局出向型の番組制作会社です。

主に情報・報道番組の制作に携わっています。

普段何気なく見ているテレビ番組ですが、

その番組を1つ制作するために、具体的に何時間くらい撮影を行っているか、ご存知でしょうか?

今回は、テレビ番組の撮影時間について、解説してみたいと思います。

時間の長さを表す「尺」と材料となる「素材」

まず、この話をするために確認しておきたい用語が、「尺」「素材」です。

尺、とはもともと長さの単位で、寸の10倍、丈の10分の1ということになっています。

ただ、一尺の長さは時代によって異なります。巻き尺という名前もここから来ているのでしょうね。テレビ業界では、時間の長さを表す場合にも尺という言葉を使います。

ディレクター

全体の尺は何分?

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23分です!

みたいな感じですね。

また、撮影した映像、つまり編集前の映像は「素材」と言われます。

材料的な意味です。

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スタジオ中心の60分番組の場合

バラエティ番組やスタジオ中心の60分番組に関しては、収録時間はおおよそ1.5倍の90分くらいになることが多いです。

これを編集して、60分の番組にしていきます。

こう聞くと

なんだそんなもんか!

と感じる方もいらっしゃると思いますが、実はこういう撮影ではカメラを複数台使います。
例えばカメラ5台でそれぞれ別アングルから同時並行で収録

収録時間自体は1時間半でも、5台分の素材になるので、素材の合計は90分×5で450分ということになります。

基本的に1時間番組の場合は、まるまる1時間本編というのではなく、CMなどを放送している時間がありますので、大体本編尺は48分くらいです。

つまり、450分の素材を編集して、48分にしなくてはいけないわけですね。

このように考えると、本編尺の約9.4倍の素材を撮影している、と言うことができます。
1時間番組を作るのにも、かなり素材が必要であることが分かるかと思います。

ちなみにカメラを複数台使っているのは、さまざまなアングルから撮影をするためで、

テレビ番組を見ていると何度もカメラが切り替わっていることに気づくと思います。

ずっと同じカメラから撮影した映像のままだと画に変化がなくなり、退屈な映像になってしまうんですね。

なので、テレビ番組では複数のカメラを使って撮影をし、編集の時に頻繁に画角を変えて、色々な角度からの映像を見せるような編集になっていることが多いです。

ぜひそういったところにも注目してテレビ番組を見てみてください。

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ロケをするグルメ番組の場合は?

弊社では情報・報道番組の制作に携わることが多いですが、例えばグループ会社のペンクリエイティブが制作したevery.の中のグルメコーナーを見てみましょう。

尺としては10〜15分くらいの短いコーナーですが、この中でお店を取材しています。

こういった番組の場合は、どれくらい長く撮影をしているのでしょうか?

お店を何軒取材するかにもよりますが、1日のロケで撮影できる素材は3時間程度です。

飲食店の場合は営業時間外にご協力頂いたりなどする必要もありますので、ダラダラと1日かけて撮影、といったことはできません。

限られた時間で効率よく取材をする必要があり、そのために事前にお店にお客さんとしてお料理を食べに行ったり、お打ち合わせをしたり、といった準備を入念に行います。

取材しているお店が3軒あれば、素材は3倍となり、9時間になります。

複数台のカメラで撮影していれば、この時間にカメラの台数をかけた時間分、素材が出来ます。

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ドキュメンタリー番組の場合

密着系のドキュメンタリー番組の場合は実際の放送尺の50倍以上の素材を撮っていることがあります。

どれくらい密着期間があるかにもよりますが、NHKなどのドキュメンタリー番組は年単位で密着をしていることもありますね。

こういった番組は放送をするまでずっと密着をすることになりますので、番組予算がある程度ないと制作することができません。

NHKがドキュメンタリーに強いのはここに理由があります。

民法と違ってNHKは受信料を視聴者から徴収しているので、制作資金を安定して捻出することができ、制作予算も見通しを立てられるので、長期的な計画を立てやすいのです。

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素材は映像以外にもある

テレビ番組の素材というと直近で撮影した映像ばかりを思い浮かべてしまいがちですが、

素材にはそれ以外にも

  • 過去の映像素材
  • 新聞や雑誌の記事
  • 資料映像
  • 写真
  • イラスト
  • CG

など、いろいろなものがあります。

こういったものを編集で組み合わせて番組を作っていくわけですが、

素材が多い現場では、それらをチェックして整理するところから始まります。

そのチェックだけで数日かかることもあるほどです。

編集の時にどこにどの素材があるか、ということがすぐにわかるように、ファイル分けをしていきます。

今回はテレビ番組を作る時の素材の量について解説してみました。

ぜひこういう観点からも、テレビ番組を見てみるようにしてみてください。

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長倉 さやか
ライズプランニング(広告部)」の長倉です。広告手段としてのテレビの使い方やテレビメディアの楽しさを多くの人に知ってもらえるように執筆しております。


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