弊社ライズプランニングはテレビ局出向型の番組制作会社です。
主に情報・報道番組の制作に携わっています。
今回はこれからテレビ業界で働く、という方や、テレビ業界で働いてみたい!と思っている方向けに、情報番組で実際に使われるカメラワークについて解説してみたいと思います。
カメラワークというのは、カメラの動き方のことです。
撮影現場では、撮りたいものに対して、どのようなカメラの動かし方をしたら、視聴者に効果的に訴求することができるのか、ということを考えてカメラワークを決めていきます。
カメラワークに関する用語は、別の記事にまとめてありますので、分からない用語が出てきた場合はこちらをご覧ください!
お店の紹介
情報番組の中でよくあるのが、お店の紹介です。
弊社が扱う情報番組の中でも、あるあるパターンですね。
たとえば、
- 今SNSで話題沸騰中のお店
- 地元密着を売りにしているローカル番組にて、エリア内に新しく出来た一風変わったお店
などを取り上げる時。
まずお店の紹介で、お店の位置関係をわからせる必要があります。
この時は、例えば
- 「国道●号線沿いにあるコチラのお店…」
- 「●●駅のすぐ目の前…」
というようなナレーションをつけながら、
目印になるものから目的のものまでカメラを振り込む(パンする)カメラワークを使います。
国道沿いからお店の前までをパンしたり、駅からお店の前までをパンしたり、ということですね。
関連記事:【テレビ】デジタルビデオカメラで撮影を行う時に知っておきたいこと
ネタバラシ
テレビを見ていると、「〇〇さん、この後登場!」「一体なんなのでしょうか…」というように、途中まで秘密にされているもの、というのがしばしば出てきたりします。
これは視聴者の興味をかきたて、より能動的に番組を見てもらうための王道の仕掛けでもあります。
こういった演出として「秘密」にしているもの(隠しているもの)のネタバラシをする時はどのようなカメラワークを使うのでしょうか?
例えば、
「●●さんの初恋の人は…」のような視聴者の『顔を見たい!』という気持ちを焦らすシチュエーションでは、
人物の足元から顔にパンナップというカメラワークをします。
これは足元から顔までを下から上へゆっくり流していくようなカメラワークですね。
足元からゆっくり「見たい!」と思う顔までを映していくことで期待感が高まります。
また、「究極のラーメンがこちら!」といったシーンの場合…
立ち上るラーメンの湯気だけの画から、カメラを振り下ろして(パンダウンして)丼
へといったカメラワークをすることができます。
どちらのカメラワークも、本体を最初は映さず、一部を映して、そこから本体に徐々に迫っていく、というようなカメラワークです。
これらも情報番組内ではよく使われる手法ですね。
人気スポットの紹介をするオープニング
情報番組ではよく「人気スポットの紹介」をするオープニングがあります。
こういった時は、例えば、
リポーターが「私は今、ジャーン!●●に来ていまーす!」というコメントをしながら、
カメラでは、リポーターの顔から、背後の看板やその施設などがわかる広い画を見せるように引いて(ズームバック)というカメラワークをします。
画角が広がることによって、どのような場所なのか、ということが分かるようにするカメラワークですね。
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行列のできる人気店
最後に紹介するのは、「行列のできる人気店の取材」です。
情報番組ではこれまたよくある取材ですね。旬の話題を届けるの情報番組ですからね。
こういった時は例えば、「開店前からたくさんの人が並んでいますね。どのくらい並んでいるんでしょうか?」というようなリポーターのセリフを入れつつ、
リポーターと一緒にカメラで撮影をしながら移動 (ドリー)、さらに編集で倍速にして見せるというようなやり方があります。
これも情報番組を見ていると良く見る手法だと思います。
ぜひこういったカメラワークに注目しながら番組を見てみてください。
プロユースのカメラを使った研修があります!
今回は情報番組のロケでよく使われるカメラワークについて解説してみました。
新人の頃からこういったロケに同行することもありますので、知っておくと役に立つのではないかなと思います。
とはいえ、テレビ業界に就職するほとんどの方は未経験の方です。
何も学んだ経験がないのに、新人のうちからロケに行く、と聞くと不安になる方もいらっしゃると思います。
弊社ライズプランニングでは、実際にプロが現場で使っているカメラを使った研修があります。
安心して現場に出ることができるようにバックアップ致します。
テレビ業界で働きたい、という方、ぜひお待ちしております。