「テレビ番組の制作をしたい!」と思ったら、テレビ局にはいらずとも、制作を仕事にすることができます。
テレビ番組を制作している会社は、1000社とも2000社とも言われています。
そんなにたくさんの番組制作会社から就職先はどうやって選べばいいのでしょうか。
テレビ番組の種類から選定する
あなたが携わりたい番組はなんでしょうか。
どんな番組をやってみたいですか?
新聞のラテ欄とよばれるぺージや、インターネットの番組表などを見てみましょう。
そこでは今、放送されている番組や、今日の番組、1週間の番組を見ることができます。
テレビのリモコンの「番組表」というボタンを押すと、画面に番組表が出てきます。
番組は下記のようにカテゴリーに分けられます。
- バラエティ…ゴールデンタイムや深夜に放送しています。人気のタレントや芸人が出演。スタジオとVTRの組み合わせが多い。
- 情報ワイド番組…平日の午前中からお昼にかけて放送している、生放送のスタジオとVTRの構成。事件や事故の取材VTR、エンタメ情報など盛りだくさん。局アナやフリーアナウンサー、タレント、ゲストコメンテーターが出演
- 報道番組…夕方や22時台のニュース番組や討論番組。VTRもあれば、スタジオでコメンテーターが解説したり、生中継で記者による現地レポートもある。その日に起きた事件や事故、世界的な政治経済情報などがコンパクトにまとめられています。
- ドラマ…朝の連続テレビ小説から、毎週レギュラーの1時間ドラマ、2時間の特番など。ドラマをやりたければ、ドラマ制作会社に入るのが一番早い。
- 音楽番組…音楽番組自体が減少しています。音楽番組は、演奏と歌い手の動きをクロスさせる技術が必要です。スタジオで司会者とゲストのトークもあるため、今までの経歴や最近のSNSでの発言などネタ集めをすることがあります。テレビに制限しないのであれば、レコード会社やPVの制作会社などにひろげるのも選択肢のひとつ。
- スポーツ…情報番組や報道番組にもスポーツコーナーがありますが、ほとんどは、スポーツ局というところで請け負っています。スポーツ中継をしている専門の制作会社や、CS局もあります。
- ドキュメンタリー…制作会社で制作したり、地方局で制作されることが多いです。情報番組や報道番組内のVTRの企画コーナーで、人に密着したり、新しい事象を取り上げることもドキュメンタリーです。
- アニメ…アニメ制作会社が制作しています。
ざっくりと分類しただけでも、これだけあります。
この中のどれに携わりたいのかを決めるだけで、数千社の制作会社から8分の1に絞ることができます。
アニメを作りたいのに、バラエティ番組を作っている会社に入っても、アニメを作る機会はありません。
スポーツ中継の仕事をしたいなら、そうした番組を制作している会社に行かないとそもそも、そのチャンスが巡ってきません。
自分が関わりたい番組があるけど制作会社が分からないなら、番組を録画して一番最後に流れるエンドロール(スタッフロール)を見ます。
その一番最後に、制作、あるいは、制作協力と書かれている会社が出ています。
この会社がその番組を実質的に制作している会社です。
会社名がわかったらネットで検索してみると詳細情報がわかります。
ホームぺージで「採用情報」または「リクルート」というぺージを見てみましょう。
なければ問い合せフォームから採用について教えてほしいとメールしてみましょう。
制作会社によって得意なカテゴリーがあります。
自分の方針ややりたい分野を決めて、そこに存在する会社を訪ねないと、せっかく番組制作会社に就職してもやりたい仕事をやらせてもらえない、ということになってしまうでしょう。
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制作会社が付き合いのあるテレビ局がある
制作会社によって、番組の分野だけではなくテレビ局との相性もあります。
全てのテレビ局とお付き合いのある会社もあれば、一つの局としかお付き合いしていない会社もあります。
制作会社のホームぺージをみれば、作品履歴が書かれているので、それをみればどの局と関係があるのかがわかります。
作りたい番組があるのであれば、その番組を制作している会社やその番組を放送しているテレビ局と繋がりのある番組制作会社に就職したほうが良いでしょう。
東京にある制作会社と、東京以外にある制作会社
制作会社はテレビ局と繋がりがありますので、東京にある制作会社は、東京キー局の番組を多く制作しているでしょうし、
大阪にある制作会社は大阪のテレビ局、名古屋にある制作会社は名古屋のテレビ局、とそのエリアのテレビ局の番組を制作しています。
本数で言えば、東京で制作されている番組が一番多いです。
関連記事:番組制作会社とCM制作会社の違い
スタジオ収録かロケものか
「どんな番組を制作したいのかよくわからない。」という場合は、番組の構成で考えてみるのもいいかもしれません。
番組構成は
- スタジオ
- ロケ
に分けられます。
スタジオは、スタジオでセットを組んで収録されるもの。
ロケはスタジオ以外の場所で収録されるものです。
バラエティ番組でも、スタジオとロケVTRで構成されているものがあります。
スタジオとロケ、どちらをやってみたいか、そんな目線で番組をみてみるのもいいでしょう。
制作会社の規模もさまざま
制作会社はディレクターやプロデューサーが独立してつくり、人数が5人以下の小規模な会社から、
自社ビルを持っていて数百人が在籍している規模の老舗の会社まであります。
大規模な会社のほうが、就業規則や労働条件がしっかり整っていますでしょうし、使える機材や備品も揃っているでしょう。
同世代の同僚がいると安心感もあります。
人数が少なく若い会社もメリットがあります。
わからないことを手取り足取り教えてくれるかもしれませんし、人数が少ないおかげで、いろいろなことを幅広くやらせてくれるかもしれません。
制作会社はどこに入っても、収入や労働条件に大差はないと思います。
なぜなら制作にかけられている予算というのは限られていますから。
縁あってその会社に入ったのですから、その会社でやりつくす気持ちでいれば大丈夫です。
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