テレビCMをやりたいという企業様から「できれば東京キー局で放送してみたい」というお声はよくいただくものです。
やはりテレビ局の中でも東京キー局は一番大きい局になります。
視聴者数も多いので、一番効果が出やすい形でテレビCMをしたいという企業様が多いのも頷けます。
しかし規模としてテレビ局の中で一番大きい東京キー局でテレビCMを放送すると慣れば、それなりに予算も必要になってきます。
東京キー局でテレビCMをする時、料金はどれくらいかかるものなのでしょうか?
テレビ局のCM料金の考え方
テレビ局の料金の考え方にはパーコスト制と単価制がありますが、
東京キー局の場合は基本的にパーコスト制度をとっています。
パーコスト制度というのは視聴率1%当たりの値段がいくらか、ということを基準にテレビCMの料金を決める方法です。
単価制の場合はテレビCM一本あたりいくら、という考え方なのに対しパーコスト制度の場合は少し複雑でわかりにくいかもしれません。
しかし単価制に比べるとパーコスト制度の方が公平性が高いと言えます。
例えば単価制度の場合は、視聴率10%のところで一本流すのも視聴率5%のところで一本流すのも料金が同じということになってしまいます。
それに対してはパーコスト制であれば視聴率1%あたりの値段で決まってきますので、単純に視聴率5%のところで一本流す料金の倍の料金が視聴率10%のところで一本流す値段となります。
大きなテレビ局の場合は大体パーコスト制度をとっており、
地方局でもパーコスト制と単価制を選べるようになっていることがほとんどです。
テレビ局によってパーコストの料金は異なるので、同じ東京キー局であっても別のテレビ局であればパーコストが異なります。
関連記事:CMの費用はパーコストで決まる
東京キー局の料金
東京キー局の場合は何月にテレビCMを放送するかによってもかなり料金が変わってきます。
やはり全国のテレビ局の中で一番人気があるのが東京キー局なので、料金も細かく設定してあるようなイメージです。
会社決算が近くなる年度末や、長期休暇の直前などはテレビCMを放送する企業が多くなるため料金が高くなる傾向があります。
先ほどのパーコストという考え方で考えたとき東京キー局の場合は視聴率1%あたりの値段が15万円前後になります。
例えば予算が1500万円ある場合は、パーコストが15万円だとした時、ちょうど合計視聴率100%分、テレビCMを放送することができるということですね。
関連記事:関東でテレビCMを流したい!予算はいくらくらい?どんな流し方があるの?
CM認知のために目指される400GRP
テレビCMの投下量の目安は、延べ視聴率(GRP)と呼ばれる視聴率の合計で考えられます。
同じ人に同じCMを3回は最低でも見てもらわないと印象に残らないというデータがあるのと、
多少の誤差を考えて認知度を上げるときに目標とされる数字が400GRPになります。
つまりこれは視聴率400%ということで、そのエリアの視聴可能人口に入る人たちに4回同じCMを見てもらうことができるという目安の数値になります。
東京キー局でこの数字を目指そうとすると5000万円以上の予算が必要になってきます。
関連記事:GRPとは?計算方法と目標値、CMを出す時にチェックするべきポイントを紹介
低予算で実績としてのテレビCM放送
必ずしも数千万円の予算を用意しないと東京キー局でテレビCMを放送することができないというわけでもありません。
例えば東京キー局の中でもテレビCMを一本単位で販売しているテレビ局も出てきていますし、
数本のテレビCMだとしても、東京キー局の場合は視聴可能人口が4200万人います。
視聴率1%だとしても42万人にはリーチさせることができるという数字です。
視聴率で考えると数字的に少なく見えるかもしれませんが地方局に比べると東京キー局はやはり母数が大きいので
少ない予算でも効果が上がるケースもあります。
またキー局でテレビCMを放送したという実績を作ることができます。
テレビCMというのは誰もが放送できるものではなく考査という審査のようなものがあって、きちんとした業態の企業で、きちんとした内容のテレビCMじゃないと放送することはできません。
テレビCM用の映像を作れば公式サイトなどで配信して「東京キー局でテレビCMを放送しました」という実績をアピールすることができます。
実際にそういった実績作りの方をメインとして低予算で東京キー局でのCM放送する企業様もいらっしゃいます。
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予算が取れない場合は独立局を使ってみる
どうしても予算が足りないけれど東京近郊でテレビCMをしたいという場合はTOKYO-MXなどの独立局を使ってみるのも良いでしょう。
どうしてもキー局に比べると視聴率は低くなってしまいますが、独立局であれば予算を抑えて都心部でテレビCMを放送することができます。
こういったところからテレビCMをはじめてみてABテストをしていき、
徐々にステップアップして最終的に東京キー局を目指すというのも、戦略としては良いのではないでしょうか。
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