テレビ業界の裏話

ADとは?テレビ制作業界でみんなが通る道

テレビの仕事は業界未経験で始める場合、一番最初に就くのはADという役職になります。

ADとはアシスタントディレクターの略。

番組制作の仕事がしたいというみなさんが憧れるプロデューサーやディレクターという仕事をされている方も、ほとんどの方がこのADという仕事を経験しています。

ではADとは具体的にどのような仕事をするのでしょうか?

 

リサーチと仕込みの仕事がほとんど

 

ADの仕事のほとんどの部分はリサーチと仕込みと呼ばれる仕事になります。

リサーチというのは、テーマに合わせて情報収集をする仕事です。

例えば「今丸の内OLに人気のおしゃれスイーツ」というような特集を組むとします。

そういった場合は人気でおしゃれなスイーツをしらみつぶしに調べていき、情報収集をするんですね。

昔は雑誌や新聞、本を調べる、というのが主流でしたが、最近はインターネットで簡単に情報を収集することができるようになっていますので「ググる」というのがほとんどになります。

その中で目星がついた数店舗に電話をして取材のお願いなどをするのもADの仕事になります。

 

この取材先にアポを取る事を仕込みと言います。

ディレクターからは「あのお店仕込んでおいて」という指示を受けるわけですね。

テーマからわかるように一つのお店を取材すればそれでいいというわけではありません。1日に多くの取材先を訪れるようなこともあります。

そういった場合は複数店舗に取材のお願いをしなくてはいけないわけですが、それも全てADの仕事になります。

複数の案件を同時進行しなくてはいけないこともありますので管理能力が問われます。

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上記で紹介したリサーチや仕込みといった仕事は企画会議で出された企画をに基づいて台本が仕上げられ、その内容によって指示が出されるわけですが、

新人のADでもこの企画会議に参加するということがたまにあります。

通常これらの企画会議で話し合いをするのは

  • 番組プロデューサー
  • ディレクター
  • 作家

などになるのですが、毎週、あるいは毎日オンエアをしているような番組の場合は、新人のADにも「何か案を出してみないか」という風に声がかかることがあります。

ADだからといって企画が通らないというわけではもちろんありません。

面白いと思ってもらえたら新人のADの企画でもちゃんと通ります。

常日頃から面白いネタはないか、アンテナを張っておく必要がありますね。

 

通常は、この企画会議でADの仕事として必須になってくるのは

  • 会議室の予約
  • 会議資料の準備や配布
  • 板書

などになります。

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ロケ準備、ロケハン

 

仕込みが終わったら今度はロケに向けて準備をしていきます。

ロケのスケジュールを作って関わりのある技術スタッフさんたちや取材先などに共有をしたり、機材などのレンタルのチェックをしたり。

さらにロケで必要な小道具などを買い出しに行ったり、ホテルの予約などをしたりといったこともありの仕事です。

またロケに行く前にロケハンと呼ばれる下見にも行きます。

ロケハンというのはロケーションハンティングの略です。撮影する現場を見て、どこにカメラを置くか、どの画角で撮影するか、駐車場はどこを使うか、照明やカメラを使うにあたって使うことができる電源はどこなのか。

実際に撮影をするときのことをイメージして必要なものがきちんと揃っているかということをあらかじめ調査しに行くわけですね。

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ロケ

 

実際のロケでは様々な仕事をこなさなくてはいけません。

  • 軽食やドリンクを用意する
  • カンペだしをする
  • 現場のテンションを上げるため適度に雑談をする
  • 撮影をするにあたって交通整理を行う

ロケを円滑に進めていくためには何が必要かということを常に考えて動けると良いですね。

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デジタイズ

 

ロケの後は撮影してきた素材をディレクターが編集するので、すぐに編集に取り掛かることができるように、撮影したテープやSDカードに入っている素材をパソコンに取り込んでおきます。

これがデジタイズと呼ばれる作業で、ADになってから一番最初に教えられる作業になると思います。

ほとんどの現場ではアドビのプレミアプロかファイナルカットが使われています。

編集ソフトに触ったことがあると、このデジタイズな作業はスムーズに覚えられるかと思います。

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サブ出し・MA

 

スタジオ収録の時に流すロケVTRのことをサブ出しと言います。

スタジオでタレントの形がVTRを見ながらコメントをするような場合、スタジオで流れている映像ですね。

 

スタジオ内にあるサブコンという副調整室からVTRを流しますのでサブ出しと呼ばれています。

主に編集などを行うのはディレクターですが、ADは一緒に編集室にこもってテロップの確認をしたり映像や写真データの取り寄せなどを行ったりします。

サブ出しの編集が終わったらMAと呼ばれる映像に音楽や効果音をつけたりノイズを除去したりする作業を行います。

ナレーションの収録もここで行いますので、要は音周り全般のことをするのがMAだと思ってください。

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スタジオ収録

 

サブ出しVTRが完成したら収録を行います。

というより収録の日程は既に決まっているので、スタジオ収録までにサブ出しVTRの制作を間に合わせなくてはいけない、という感じですね。

演者さん使用する控え室の準備や台本のコピー・配布、小道具のスタンバイやカンペ出しなど様々な仕事があります。

ロケと同じく、撮影が円滑に進むよう、とにかく自分から進んで動いていくということが大切です。

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本編編集・MA

 

スタジオでの収録が終わったらまた同じように編集室にこもって本編の編集とMAを行っていきます。

これによって番組が出来上がるわけですが、ここまで全ての内容が2週間程度で回っています。

今回はバラエティ番組の想定でお話ししてみましたが、生放送だとスタジオでの放送で編集がなかったりもしますのでまた少し内容は変わってきます。

番組ジャンルによっても仕事の仕方がかなり変わってくるのがテレビ業界ですので、どのようなジャンルの番組を作っていきたいのかということもなるべく具体的に考えておけると良いですね。

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ABOUT ME
長倉 さやか
テレビの広告代理店「ライズアドバート」の長倉です。テレビでCMを打つ、となると身構えてしまう人がたくさんいると思います。でも実はテレビ広告はやり方によっては手軽に、そして楽しく挑戦してみることのできる広告です。テレビの楽しさを多くの人に知ってもらえるように執筆していきます。 番組制作を行うライズプランニングではサポートも行っています。


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