広告代理店とテレビ局、広告代理店と制作会社はとても密接しています。
でも広告代理店っってどんなことをしているのでしょうか。今回は広告代理店という会社について、わかりやすく解説をしていきます。
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広告代理店は何をする会社?
「広告代理店」がやっていることを簡単にいうと、字のごとく、「広告」を出すために「代理」で動く会社、です。
もっと噛み砕くと、「広告」とは、「人々に広く知らしめる」ことです。
企業が自社の商品やサービスを購入したり利用してもらうために、メディアを効果的に使って、人々に知ってもらって、これは便利そう、使ってみたいな、楽しそうと思ってもらうこと。
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広告を出すには
広告を出すメディアに、枠を購入する。
枠に掲載する広告をつくる。
メディアに広告物を納品する。
という流れになるのですが、その、購入する、つくる、納品する、のが広告代理店のお仕事です。
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広告代理店とテレビ局
企業が商品やサービスをテレビというメディアを通じて、広告したいときに、広告代理店はその企業に代わって、テレビ局からCM枠を購入します。
そして、放送に合わせて、広告物をテレビ局に納品しなくてはなりません。
逆を言えば、テレビ局は広告を出したいと思ってもらえるように、広告枠を作る、つまり広告枠のある番組を作っているのです。
広告代理店と制作会社
CMの映像は、広告代理店に制作機能があれば、自社制作することもありますし、なければ、外部の制作会社に発注します。
テレビCM以外にラジオや紙媒体など、複数のメディアで展開する場合は、キャッチコピーやレイアウト、デザインなどを統一させて、商品の世界観やイメージを同じにしなくてはなりません。代理店はそのイメージを作り上げて、統一されるように管理していきます。
もし、メディアによってイメージが異なり、統一感がなければ、それらに広告されているのが同じ商品だと気づかれません。消費者には、テレビCMで見たあの商品が、雑誌にも出ていた、新聞でもみた、SNSでも流れてきた、といろいろなメディアで目にして、やっと、その商品の情報が認識されるのです。
出来上がった広告物をテレビ局に納品して、購入した枠で放送されるまでが広告代理店のお仕事です。
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テレビ局は市域によってわかれている
私たちが普段見ているテレビ。地域によって、テレビ局があります。
関東で放送されている番組と、関西で放送されている番組、同じ時間帯で同じ番組が放送されているのもありますが、違う番組が放送されているときもあります。
そして、そこで流れているCMも関東と関西では違います。
というように、地域ごとに放送局があるのですね。CM枠もその地域の放送局ごとに購入するのです。
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テレビ局にもいろいろある
もっと地域密着型のケーブルテレビもあります。
全国で放送されているけど、地上波よりも視聴者が少ないBS局やCS局もあります。テレビでCMを出したい!と思っても、どの局で、どのタイミングで出すのか、かなりの選択肢がある、ということです。
- 何を広告したいのか?
- 誰がその商品を欲しがっているのか?
を理解して、予算のなかで、CMのプランを立てるのが広告代理店の仕事です。
メディアはたくさんある
テレビCMで説明していきましたが、メディアはたくさんあります。
新聞、雑誌、ラジオ、ネット。紙やパソコン媒体だけではありません。
朝起きて、出社するまでにどれほどのメディアで広告を目にしているか、書き出してみましょう。
- ラジオCM
- テレビCM
- コンビニ、スーパー、郵便局の店頭に貼られているポスター
- ビルの屋上に掲げられている看板
- バス停に貼られているポスター
- 駅の通路や券売機近くに貼られているポスター、サイネージ
- 駅の改札近くのラックに挟まっているフリーペーパー
- 車輛の中づり、網棚の上、ドア周りに貼られているポスター。あ、つり革にも。
- ドア上にあるモニター
- ラッピングバスやラッピングタクシー。車体にも広告
- 駅を出ると、ビラを手渡された
- タクシーの車内のモニター、パンフレット類
- 雑誌、新聞
- ネットの検索画面
- ネットニュースの隙間に広告記事
- YouTubeにも広告動画
- SNS上にも広告が流れてくる
- 会社の郵便受けにはチラシやDM
ざっと書き出しただけでも、これほどのメディアがでてきます。
それほど、私達は広告を目にしているのですね。その商品やサービスのお客様になりそうな人はどんな人で、その人はどういう行動をしているのか、を分析して、その動線に効率よく広告していく、というのが広告代理店のお仕事です。
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広告代理店も得意なメディアとそうでないのがある
たくさんのメディアを先述しましたが、広告代理店はすべてのメディアに精通しているわけではありません。得意なメディアとそうでないメディアがあります。
新聞に強い会社、交通系に強い会社、紙の制作に通じている会社、映像を作る会社にネットワークを持っている会社と、特徴があります。
比較的大きな会社では、テレビに強い部署があったり、担当チームがあったりします。テレビCM専門の代理店もあります。
企業がテレビCMを出すとき
ネットのサービスや、ポータルサイト、Eコマースなど、ネットで展開している商品やサービスも、あるタイミングでテレビCMを出します。それは、一気に認知度を上げてユーザーを増やしたいとき。それまで、なんとなく知っていたり、名前を聞いたことがあるな、と思っていても、スルーしていたのが、テレビからその名が聞こえると、あれ?CMしてるんだ!と検索してホームぺージをしっかり見る、と、行動を促すきっかけになります。
テレビCMすることで、その会社への信頼度もアップします。予算はかかるけど、テレビCMをする意義はまだまだあるんです。
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