テレビというメディアを使って広告を打つ方法には色々なやり方があります。
何千万円、億単位の予算がないとテレビメディアでの広告は出来ないと考えている企業さまは多いのですが、そんなことはありません。
ご予算に合わせてやり方を考えれば良いのです。
今回は色々なやり方があるテレビ広告の中でも、持ち込み番組というやり方について、広告代理店が解説してみたいと思います。
持ち込み番組とは
通常テレビ番組というのは、一つの番組に複数のスポンサーがつき、そのスポンサーからの広告料によって制作されています。
スポンサーに入っている企業は、タイムCMという形で、毎週その番組の中でテレビCMを放送することができます。
それに対して持ち込み番組というのは、企業側がテレビ局から番組放送枠を購入し、その中で番組制作も行って番組を放送する方法です。
企画持ち込みを行う、というところから持ち込み番組という呼ばれ方をしています。
そもそもテレビ番組がきっちりと組まれている中から持ち込み番組用に枠を獲得しなくてはいけないので、テレビ局によってはこういったやり方ができないこともあります。
また番組を一から制作することになりますので、とてもしっかり広告を打つことができる代わりに、コスト面でも労力面でも、なかなか体力の要る方法かとも思います。
関連記事:スポンサーの持ち込み番組とは
持ち込み番組を放送する時に必要なこと
では、実際に持ち込み番組を放送するとなったらどのような流れになるのでしょうか。
持ち込み番組を放送する時に必要なことは
- 番組を放送する放送枠の獲得
- 番組の内容を決めて制作する
ということです。
放送枠
持ち込み番組となると30分や1時間といった番組尺になるかと思いますが、先述の通り、その尺で放送ができる枠がないテレビ局もあります。
関東キー局では持ち込みという形はなかなか難しいです。
持ち込みという形で放送をするなら地方局、BSなどがメインになるかと思います。
放送枠の混み具合や、どの時間帯で放送するかということに左右されるので金額はその時によって変わるものなのですが、BS放送の場合は1時間の持ち込み番組は500万円〜1000万円程度、と考えて頂ければ良いかと思います。
条件などについては、ターゲット層や内容に合わせて決めていった方が良いかと思いますので、これは広告代理店と相談しながら進めましょう。
番組制作
持ち込み番組として実際に放送する番組を制作します。
これは広告代理店のつながりで制作会社があればそこにお願いするのも良いですし、別の番組制作会社に依頼するのでも大丈夫です。
こちらも1時間の番組を作るとなると、どのような内容にするのかにもよりますが、最低でも500万円程度はかかってくると考えておいた方が良いでしょう。
ターゲットにあったキャスティングなども行わなくてはいけませんので、制作会社に番組制作を依頼する場合は、キャスティングも含めて依頼ができるのか、ということを確認した方が良いと思います。
弊社でもグループ会社内で制作を承っており、特にドキュメンタリー系の番組の制作を得意としております。
広告枠と制作を合わせてご提案可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
関連記事:CMのキャスティングについて広告主が知っておきたいこと
放送は30分?1時間?
どちらがおすすめかというと、こだわりがないのであれば、初めて持ち込み番組を放送するなら30分の方です。
1時間の方が費用が高いというのはもちろんありますが、
それ以前に、1時間の番組というのはとても情報量が必要です。
1時間番組をもたせることができるタレントさんをキャスティングしなければいけませんし、1時間番組をもたせることができる番組構成にしなくてはいけないのです。
なるべく情報を深掘りして、1時間飽きずに見ていられる番組にする必要があるので、これがとても難しいんですよね。
多くの1時間番組というのは全体が3部構成になっていたりなど、一つのことをずっと扱うのではなく、実はよく見ると構成が細かく分かれていたりするものなのです。
たくさんの情報を伝えたいというの気持ちは、どんな企業さまでも共通していることだと思いますが、
30分にまとまっている方が見やすい、という場合もあります。
費用を抑えてやるには?
持ち込み番組となるとどうしても費用は高くなってしまいますので、例えば60秒や180秒といった、通常の15 秒・30秒CMよりも長めのCMをやる、という方法もあります。
長めのCMを番組風に作る、ということはできますので、持ち込み番組に比べるとかなりキュッとした形ではありますが、この秒数で放送をするのはコスパが良くおすすめなんですね。
もちろんこういった作り方をすれば、何度か繰り返して放送する、ということもしやすくなります。
15秒・30秒CMと並んで放送されていると目立つ、というメリットもあります。
持ち込み番組の前にまずはこういった方法を試してみるというのもありかもしれません。
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