CM・広告の仕組み

お酒のCMをする時に知っておきたい需要とこれからの広告表現

今回はお酒のCMについて書いてみたいと思います。

時代とともにお酒をたしなむ層も変化している中、今後お酒はどのようなCM戦略が必要なのか、またお酒のCMを行う場合に気を付けるべきことなどについて考えていきます。

 

お酒を飲む層

 

まずどんな層がお酒が好きなのかについてですが、男性については

  1. 60代
  2. 20代
  3. 40代

のような結果が出ているのに対し女性については

  1. 20代
  2. 40代
  3. 30代

のようになっており、男女で最もお酒を好む世代に60代と20代という大きな開きがあることは興味深いことです。

 

一方あまり飲まないのは男性の50代に対し女性の60代と、こちらは男女とも近い世代があまりお酒を好まない傾向にあるようです。

女性の60代があまり好きではないというのは、この世代についてはそもそもお酒を飲む習慣や機会が世の中の風潮としてまだまだ少なかったということがあるようです。

また最も飲む男性60代以上の4割以上の人がほぼ毎晩飲むようで、これについてはもともと若い時から飲み続けていた習慣の延長でしょう。

 

いずれにしても男女ともお酒が好きと言う人たちは、20代が上位2位までに入っています。

中でも20代の女性の約7割がお酒が好き、あるいはとても好きと答えており、

かつての男性が集まって飲んで騒ぐというイメージとは異なり、おしゃれなイメージとなってきているようです。

 

また若い世代がお酒が好きで、若いうちから飲んでいるとその習慣は続きやすいことから、お酒市場はまだまだ伸びしろがあるのではないでしょうか。

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お酒の飲み方や飲む理由

 

ではお酒をどのように飲んでいるかという飲み方についてですが、これについても男女差があり

男性の約半数はマイペースで一人飲みで家族と飲むのは約3割程度なのに対し

女性の約4割程度は親しい友人、約3割が家族と飲むと言います。

とはいえ、女性も約3割弱については男性同様マイペースに一人で飲むと答えており、男女ともマイペースな一人飲みは主要な飲み方と言えるでしょう。

お酒を飲む理由としては

  • 気分転換
  • 楽しい
  • リラックス
  • 付き合いで
  • ストレス発散

等になっており、基本的に楽しく飲みたい、リラックスしたいというプラスの思考があると言えます。

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お酒をどこで買うのか

 

ではお酒をどこで買うのかについてですが、これはお酒の種類によって違ってくるようで

ビール、カクテル、チューハイなどはコンビニかスーパーが多く

日本酒、ワイン、ウィスキーなどについては専門店も利用する傾向があります。

 

またワインについては約2割程度の人がネットも利用していますが、全体としては全部そろっているスーパーで購入するという人が半数以上を占めています。

最近はスーパーによってはかなりワインや日本酒の品ぞろえに力を入れている傾向もみられ、すべてをスーパーで済ませる人が多くなっている一方で、

よりお酒の銘柄にこだわりたい人はネットや専門店で購入するという構図になっています。

またどんなお酒を買うのかについては

  1. ビール
  2. チューハイ、サワー、カクテル
  3. ワイン、ウィスキー、ハイボール

のようになっており、やはり1位はビールで、逆に苦手なお酒はワイン、ウィスキーが上がってきます。

最近アルコールのチューハイ等が売れていますが、これらについての印象は、

おいしそう、香りがいい、安く酔えるからいい、などこちらも男女ともになかなか人気があるようです。

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不動の人気ビールの良さ

 

「とりあえずビール」「まずはビールで乾杯」という世代はすでに上の世代となっているようですが、とはいえビールはお酒では不動の人気があります。

ビールの良さとそれ以外のお酒について、また不動の人気はなぜなのかについて少し触れてみます。

お酒の中でビールが好きな理由についてですが

  • 甘くない
  • 安い
  • どこでも買える

というわかりやすい理由の他に

  • 予想がつく、作り方がはっきりしている、安心

という理由があります。これはビール以外のものは何が入っているかよくわからない、化学的な味がするという不安が垣間見えてきます。

そもそもビール以外の缶のお酒は基本的にアルコールにフレーバーを加えるか、加糖するかが基本になり、化学的な物が何かしら入ってきます。

 

そんな中、ビールは作り方もはっきりしており、味も想像がつくのでビールにするという、理由もあるようです。

缶や瓶をよく見れば何を使用しているかわかるのですが、それも面倒ということがあるのでしょう。

 

ビール同様製法や材料がはっきりしているのは日本酒やワインなのですが、これらについては、化学的な物が基本的には入らないものの、ビールに比べて商品により味の差があり、どれを買っていいのかわからないという別の理由もあります。

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今後の新たなCM戦略について

 

これらを踏まえて今後どのようにお酒のCM戦略を立てて行けば良いのでしょうか。

現在お酒のCMで最も多いのはやはりビールのCMですが、このビールのCMについて、かつては男性タレントをよく起用していたところを、最近では若い女性を起用したCMが非常に多くなっています。

20代の女性がお酒を好むことや、女性に飲んでもらって全体にお酒の購買の底上げをしたいというところだと思いますが、「女性を起用しておいしそうに飲む」というCMがすでにパターン化してきているのが否めないところです。

 

果たしてCMを見た人が店頭でその銘柄を手に取っているのかというと疑問も出て来ます。

そろそろ新たなCMの作り方にしてもいいのではないかと思います。

 

たとえば上記のお酒に対する人々の傾向を鑑みると

  • ビールはCM方法をそろそろ女性タレントから脱して、例えば20代女性と60代の組み合わせ、動物シリーズ、イラスト、アニメなどを利用してみる。(ただし子供が好むものは避ける)
  • 一人で楽しむ人が増えていることから「一人で楽しむ」を強く出す。
  • お酒で楽しむ、リラックスするなど楽しいプラスの要素を入れていく
  • 高アルコールについては「濃いから香りも高い」などおいしいイメージをおす(早く酔えるは考査上NG)
  • フレーバーや加糖の商品についてはどんな商品なのかを明確にすることで、安心を感じてもらう
  • 日本酒やワインについては県または市の単位で日本酒祭り等イベント開催を企画しその告知CMをして招致し全体に底上げする
  • 日本酒の蔵元(数個)をドキュメンタリータッチで5分程度で作り各地で放送してみる
  • イベントを行い地元のテレビ、ラジオ局等に来てもらえるか代理店を通じて打診してみる
  • 「乾杯」や「一緒に飲もう」に変わるようなキャッチコピーを商品に付けていく
  • 缶ビール缶チューハイとうの缶の幅を女性がつかみやすい細型にしてみる。
  • 健康が気になる人のためにプリン体、糖質を数字ではっきり言う。(体に良いは考査上NG)

など。

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お酒のCMの考査について

 

最後にお酒のCMを作る際は映像や言葉について考査がはいりますので、基本的な注意点を少し書いておきます。

  • 20歳未満の飲酒を連想させるような映像や表現は用いない
  • 子供向けの番組ではCM出来ない
  • 20未満のタレント等を用いない
  • 子供が好きなキャラクター等子供にアピールするものを使うのもNG
  • アルコールではないかのような表現はNG
  • 飲みすぎに注意、お酒は適度に、20歳からなどの文言を入れる
  • 一気飲みを思わせるような映像にしない
  • 喉元のアップやゴクゴクというような効果音は基本的に

などいろんな制約がありますので、CMを作る際は広告代理店とよく相談の上作るようにしてください。

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