テレビ業界の裏話 PR

テレビ番組制作会社への就活。長所と短所ってどう書けばいいの?

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

テレビ番組制作会社への就活。面接で必ず聞かれる質問に、「長所と短所」があります。

長所と短所、どう書けばいいかわからなかったり、短所を素直に書いてもいいのだろうか、と悩んでいる人もいますね。今回は、長所の見つけ方、長所と短所の書き方について考えてみましょう。

自分の長所、短所を書き出してみたり、親や友人に自分の長所や短所を聞いてみる、というのも一つの手段です。

でも、その長所が業界に求められていないとしたら、ここでミスマッチが起こってしまいます。

そうならないように、業界ではどんな能力が生かされているのか、考える必要があります。

制作業界ではどんな能力が発揮できる?

制作する仕事だから、仕事の内容は撮影や編集がメインでしょ、だから、撮影や編集の仕事にかかわる能力が求められるのでは?と思わるのですが、そうでもありません。

テレビ制作の場合は、常に相手あってこそ撮影ができて、撮影対象の方があってこそ編集をすることができます。撮影対象者と、いかにはやく関係性を結べるか、が大きな能力です。

例えば、

  • 初対面でも気軽に話しかけることができる。
  • 誰にでも挨拶している。
  • わからないことは、教えてくれそうな人に質問できる。
  • よく道を尋ねられる。
  • 困っている人には自分から声をかける。
  • お年寄りには席を譲る。

当てはまるものがあれば、それは、撮影対象者とすぐに打ち解けることができる、という能力がありそうです。長所として書くなら、

  • 知らない人とすぐ打ち解けることができます
  • 人との壁がありません
  • ものおじしません

と書くことができますね。

この能力は、どんな番組を制作している会社でも求められています。バラエティ番組であっても、報道であっても、ドキュメンタリーでも、です。

どんな番組であっても、一般の方へ取材交渉して撮影させてもらうシーンがあります。テレビ制作のほとんどの仕事が、取材交渉といってもいいほどです。

その場で出会った人に声をかけて、番組や番組の趣旨を説明し、取材させもらう。その段取りはどんな種類の番組にもあります。

見ず知らずのその場で出会った人を声をかけて話をしなくてはならない。

知らない人に連絡をとらなくてはならない。

これが苦痛で業界から離脱する人も多いのです。

関連記事:番組ロケってどんな仕事?大変なの?

バラエティ番組に求められる意外な能力

バラエティ番組というと、タレントが思いのままにスタジオでトークしたり、食べ歩きしたり、といった番組を思い浮かべるかもしれませんね。

でも、バラエティ番組は演出方法や出演者がバラエティに富んでいるだけであって、内容は

  • 教養
  • 歴史
  • 医学
  • 哲学
  • 科学
  • 建築
  • 美術
  • 世界史
  • 世界情勢

とさまざまな要素を取り上げています。

実は学校で習ってきた教養が活かされる仕事ともいえますね。

1週間くらいで一つのテーマについて学ぶことができる。というのも求められる能力です。

例えば、「日本の城」を番組で取り上げるぞ!となったら、次の会議までに、日本の城について学ぶことができるかどうか。

ここで、「私は城に興味がないから、無理」と、閉ざしてしまう人は、向いてないかもしれません。

「今まで興味がなかったけど、これを機会に本を読んでみよう」とか「近くの城に行ってみよう」と思えるなら、可能性がありますよね。

ここで「わたしは勉強嫌いだったから無理かも」と感じたとしたら、「学校」という枠組みのなかで「テスト」に向けて「暗記」しなくてはならなかった、というのが勉強だと思っているからではないでしょうか。

自分には知らないことが多すぎる。だから、一つでも知ってみたい。と自分に自覚があれば、自分には好奇心がある、なんにでも取り組んでみたい、未知なことを知りたい知識欲がある、など書けるかもしれませんね。

関連記事:テレビ制作でDとADが苦手な仕事…3位精算、2位裏取り、1位は…?

なぜ、面接で長所と短所を聞かれるのか?

なぜか、どの会社でも必ず聞かれる長所・短所。

これは、あなたを知ろうとしている面接官の話のきっかけにすぎません。

あなたがどんな人なのか、を限られた時間のなかで知るための質問なのですね。あなたがどんな経験をしてきて、どんな能力があるのか、それはこれからわが社で生かされるのかどうか、を考える指標です。

書かれていることと、実際のあなたを照らし合わせるものなのです。

長所に書かれていることが、「私は明るくて、だれとでもすぐに打ち解けます」と書いてあったとします。

でも、実際のあなたの面接の対応が、うつむきがちで言葉少なめだったとしたら、面接官はそう受け取りません。

書類選考を突破すればいいと考えて、本来の自分ではないことを書いてしまっても、面接では地がでるものです。

関連記事:テレビ業界の面接で面接官が見ているたった一つのこと

長所と短所は実は同じ

長所と短所は実は見方の違いで、正体は同じがほとんどです。

例えば、私は慎重に行動します、というのは長所ですが、私はのんびりやです、というのは短所にもなります。

せっかち、は短所ですが、決断がはやい、行動がはやい、と言い換えることができます。それは長所ですよね。

自分では短所と思っていることも、ネットで調べてみると、長所への言い換えが見つかることが多々あります。

関連記事:テレビ局・大手テレビ番組制作会社のエントリーシートの書き方

自分では短所だと思っていることが、長所かもしれない

熱しやすく冷めやすい、というのは短所のようですが、番組制作においては、まんざら短所でもありません。

上記に書いたように、短い期間に学んで放送が終わったら、次のテーマに素早く移行する必要があるからです。短い期間、熱中して、放送が終わったらすぐ忘れて、次のテーマに熱中する、その繰り返しだからです。

その逆で、自分では長所と思っていたところが、実は業界の性質としてそぐわないこともあります。長所や短所は自分のひとつの要素です。それがいいか、悪いか、ではありません。

この業界に合っているかどうか、その会社が必要としている要素かどうか、を見極めるものなのです。

関連記事:テレビ業界の面接でしてみるといい逆質問

ABOUT ME
imacharin
テレビ制作歴25年。テレビの業界の内側と、テレビ番組の裏側をわかりやすく発信していきます。


LINE@」からテレビ業界に関する質問を受け付けています。

友だち追加







    テレビ業界への転職を検討している新卒でテレビ業界へ就職したいテレビ業界に関するご質問全般