東京へ流れるCMでゴールデンタイムの時間帯のものというのはテレビ業界の中でも一番視聴率が良く規模が大きい枠になります。
「例えば東京でゴールデンタイムでCMをする時はどれぐらいの価格なのか?」というお問い合わせもよく頂きます。
そこで今回は広告代理店である弊社ライズアドバートが東京でテレビCMをゴールデンタイムに放送する時にどれくらいの費用がかかるのか、その価格について解説したいと思います。
東京キー局は関東全域に放送される
まずは前提条件として知っておきたい知識です。
「東京でCMをする場合はどれくらいの料金がかかりますか?」というお問い合わせをよくいただくのですが、実は東京だけでテレビCMを流すということはできません。
東京は関東ローカル域の中に入っていて東京キー局で放送されるテレビ番組やCMというのは関東全域に流れるようになっています。
実はこういった複数の都道府県にまたがってテレビが放送されている場所を広域圏と呼び、関東以外に
【近畿広域圏】
- 大阪
- 京都
- 兵庫
- 奈良
- 和歌山
- 滋賀
【中京広域圏】
- 愛知
- 岐阜
- 三重
があります。
こういった広域圏の中でどうしてもピンポイントでテレビCMを流したい、もしくは費用を抑えてテレビCMを流したいという場合は独立局を使うという手もあります。
東京の場合はTOKYO MXです。
テレビ局ごとにCMのコストというのは変わってくるのですが、基本的にはだいたい視聴可能人口に価格が比例するような形になっています。
つまり関東広域圏でテレビCMをするのが一番高いということです。
関連記事:CM広告のエリアの決め方について
スポットCMとタイムCM
またもう一つの前提条件としてCMには大きく分けて二つの放送方法があります。
これが
- スポットCM
- タイムCM
の2種類です。
スポットCMというのは特定の番組のスポンサーになるのではなくある程度時間帯を指定してその範囲の中でランダムにテレビCMを投下していく放送方法です。
それに対してタイムCMは特定の番組のスポンサーになり毎週同じ番組の中でテレビCMを放送する方法です。
テレビCMをする場合はどちらの方法でも良いのですが、タイムCMは番組の編成に大きく左右されるところがあり、
4月と10月の大きな番組編成改編期にスタートすることが多いので、なかなかすぐにCMを放送することができない場合があります。
また特定番組のスポンサーになるためには基本的に2クール6ヶ月間からの契約となります。
さらに、スポンサーとして入りたい番組があったとしてもその番組に競合他社が入っている場合は競合排除の考え方でスポンサーに入ることができないというケースもあります。
そういった背景もあるため初めてテレビCMをする場合はスポットCMの方でお試し的にテレビCMを始めてみるということが多いです。
スポットCMの場合は基本的に2週間から放送をすることができますので単発でお試しをするのにちょうど良いのです。
関連記事:タイムCMとスポットCMの違い。どちらを選べばいいの?
スポットCMでAタイムに流す
スポットCMでゴールデンタイムにテレビCMを流す方法についてみていきましょう。
まずテレビ局の中で視聴率が良い時間帯中にタイムランクというものが付けられています。
このタイムランクはテレビ局によって区分が違ったり名前の呼び方が違ったりと細かな違いがありますがモデル例として以下のような区分になっています。

ゴールデンタイム、という呼び方は基本的にテレビ局の中ではしません。
一番視聴率が良い時間帯のことはAタイムと呼ばれます。
AタイムにスポットCM一本を放送するためにいくらかかるのかという指標がA単価と呼ばれるものです。
A単価の価格も局によって違うのですが、東京キー局の場合は300万円から500万円が相場です。
ただ少し混乱しやすいところなのですが、A単価500万円の場合、500万円払ってAタイムに一本しかテレビCMを放送することができないということではありません。
500万円かけると数本テレビCMをすることができてそのうち一本だけAタイムが確約になるという意味になります。
A単価が500万円の場合、5000万円かけるとAタイムに10本テレビCMを放送することができるという計算になりますね。
視聴率の良いゴールデンタイムにテレビCMを放送するのがなかなか大変なことであるということが分かっていただけるかと思います。
関連記事:Aタイムって何?テレビCMをする時に知っておきたい用語
ローカルのタイムCMで流す
では次にタイムCMでゴールデンタイムにCMを放送する場合のお話です。
タイムCMは先に解説したように特定の番組のスポンサーとなって毎週その番組の中でテレビCMを放送する方法です。
このタイムCMの種類も二種類あります。
- ローカルタイム
- ネットタイム
の2種類です。
東京キー局では、関東全域に放送されているローカルタイムと呼ばれる番組と、全国区で放送されているネットタイムと呼ばれる番組があります。
当然ローカルタイムの場合よりも全国で放送されている方が視聴可能人口が多いのでネットタイムCMの方が価格は高くなります。
タイムCMの場合は番組の視聴率や時間帯、スポンサーが現状どれぐらい付いているかということによってスポンサー料金が変わりますので番組ごとにお問い合わせをいただく必要があります。
イメージとしては月額400万円から1000万円台と考えていただければ良いかと思います。
月額なので月に4本から5本CMを同じ番組の中で放送することができますが、基本的にタイムCMの場合は2クール6ヶ月からの契約になりますので月額×6は最低でもかかってきます。
スポットCMに比べるとまとまった金額が必要なのがよく分かるかと思います。
関連記事:タイムCMはどんな時におすすめ?ケースごとに広告代理店が紹介します!
ネットのタイムCMで流す
全国放送のネットタイムCMの場合は月額料金が1000万円以上になることがほとんどです。
つまり東京キー局を使って全国区でタイムCMをゴールデンタイムの時間帯で行う場合は少なくとも6000円以上は予算が必要になってくるというイメージを持って頂いた方が良いでしょう。
今回ご紹介した価格はあくまで参考価格になります。
社会情勢や季節によって価格の変動があったりすることもありますし、番組ごとに料金も細かく違うので、まずは広告代理店にご相談下さい。
