テレビは見られなくなった、と言われて久しいのですが、就活生に人気の会社にランクインしていますし、年収ランキングも上位に位置付けられています。
テレビ局へ就活している学生さんも多くて、倍率は1000倍とも言われています。
さて、今回はテレビ局員になる方法について考えてみましょう。
新卒でテレビ局員になる方法
「新卒で」と言うと、なにを当たり前のことを?と言われそうですね。
でも、テレビ局員になる確率をあげていく方法を考えていきましょう。
倍率が1000倍というのは、あまたあるテレビ局のなかの、NHKと地上波キー局です。
新卒で入社したいなら、教養と振る舞いと特別な経験や能力と運の全部が必要です。
自分には特別なものがない。
いくつもの試験を突破する自信がない。
すでに選考から漏れてしまった。
ならば、地方局を狙いましょう。
あるいはBS局やCS局、独立局、ケーブル局も視野に入れてみることをおススメします。
日本全国にテレビ局は200局以上あります。
いずれもテレビ局員には違いありませんし、テレビ局の仕組みや番組作りの流れ、新人が任される仕事は大局的にみれば共通項があります。
CSやケーブルテレビは馴染みがないから、ちょっと想像できないのであれば、どんな番組を放送しているのか見てみましょう。
どの局にも必ずそれを楽しみにしている視聴者がいます。
どんな人が見ているのか想像しながら見てみると、テレビへの価値観が変わるかもしれません。
地方局の局員が嘆いてました。
「新卒がそんなに来るのはキー局ですよ。地方局はほんと激減してます。」と。
全国にファンのいる有名な番組を持つ局なのですが、作り手になりたい、という人が集まってくれないんだそうです。
最初から険しく厳しいピークを目指すのではなく、自分に合う局を積極的に探してみるのも一つの考え方だと思います。
テレビ局で働く入り口はたくさんある
テレビ局員になることを目標にして、とりあえずテレビ局で働くことを考えてみませんか?
テレビ局で働いている人の9割は局員ではありません。
テレビ局の関連会社やテレビ番組制作会社から出向したり派遣されたりして働いています。
そうした会社に入って、テレビ局の中で働くのはどうでしょう。
それだとテレビ局で働いているけど、テレビ局員ではないじゃないか、と言われそうですね。
この段階では、テレビ局員ではありません。
テレビ局で働いていると、中途採用の情報が入りやすくなります。
上司であるディレクターやプロデューサーに相談すると、なにかしらのアドバイスはしてくれるでしょうから、対策ができます。
倍率も新卒時とはちがい1000倍もの高さではありません。
ただ、念頭に置いといてほしいのは、新卒であれば、その人の資質をもとにした将来性を評価しますが、中途採用の場合は資質そのものが評価されます。
日々の仕事ぶりも評価されていると意識して、素早い行動、的確な行動を心掛けます。
すでに失敗しているから自分は評価が低い、と諦めることはありません。
社会では失敗そのもので評価はされません。失敗した後の行動が評価されます。
失敗から何を学んでどう活かしているのか、です。
テレビ局員の制作スタッフになりたいなら、5年目までにアクションしましょう。
プロデューサーであれば、10年目くらいまでが目安です。
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テレビ局員になっても辞める人は一定数いる
新卒で入局したテレビ局員でも、
- 仕事が合わない
- 人間関係がうまくいかない
- 他にやりたいことが見つかった
- 病気になった
などの理由でテレビ局を辞める人は一定の割合でいます。
その人員を補充するためにも、中途で採用することがあります。
テレビ番組も多様化していますから、今まで少数派と思われていたスポーツやゲームや趣味趣向にアプローチする番組が求められています。
そういった知識を持っている人や、そういう知識を取り入れるのが苦じゃない人を採用しよう。
できれば、即戦力も備えている人を、となると中途採用が手早いのですね。
採用するにあたっては、すでに局内に存在する人よりも、局内にいない人を求める傾向があります。
中途で入るなら、その局に足りない人材はどんな人か、を想像してみるといいかもしれません。
関連記事:テレビ局にはどんな部署があるの?
中途採用の情報はどこで手に入る?
中途採用の情報は、広く告知されています。
テレビ局も新卒採用と同様に、ホームぺージで告知したり、転職サイトやインディードで掲載していたりします。
転職サイトにあらかじめ登録しておき、お知らせ機能をONにしておくなど、見なくても情報が入って来るようにしておきます。
テレビ番組制作会社や派遣会社で働いているなら、「テレビ局員になりたいので、中途採用情報を教えてほしい」と伝えておくのも一つの手段です。
「え?働いている会社にそんなこと言っていいの?」と思われますよね。
でも、テレビ局員になりたいのが目標であるなら、会社にも知ってもらい応援してもらうように働きかけるのも大事です。
その会社を卒業したとしても、同じテレビ業界で働くのですから、いつかどこかで共に仕事をする可能性がありますし、もしテレビ局員になって、企画が通れば、その制作会社を頼ることができます。
そうなれば、テレビ局も自分も自分を育ててくれた制作会社の三方良しになり、誰もが損しませんよね。そう。中途採用で取るのは、その人の能力だけではなくて、その人が持っている人脈も含まれているのです。
テレビは1人で作ることができないので、いかに、その人が組織を作れるか、組織を持っているか、も価値になるのです。
関連記事:テレビの派遣の仕事から局への中途採用、という就職ルート
他業種からの転職だって可能
就職のときに、テレビ局の関連会社や制作会社に内定していたのに、安全な方を選んで他業種を選んでしまい、ずっと後悔していた。でも転職で地元のテレビ局に入って、いま楽しいです!
という人もいれば、
大手金融機関や商社で海外赴任していた人がテレビ局の人事部に転職したという人も。
あるいは、週刊誌で記者をしていた人がテレビ局へ転職して報道ディレクターをしているという人もいました。
他業種での経験や、他業種で備わった技術がテレビ局で活かされることも多々あります。
テレビ局には一般企業と同じように、営業職もあれば人事職もありますし、海外市場の開拓など新しい事業も増えています。
30代40代で制作経験がないけど、テレビ局で働きたいなら、制作以外の募集をチェックしてみましょう。自分の経験や能力が活かせる部署が見つかるかもしれません。
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