テレビ番組のロケでは、ディレクターとカメラマンがペアになって撮影します。

ディレクターが信頼するカメラマンとはどういう人なのでしょうか。

ロケの失敗あるあるは結構起こりがち

ディレクターは番組の企画段階から放送まで、一貫して責任をもって陣頭指揮をとっていますが、カメラマンは撮影の時だけの登板で、映像の責任者です。

映像が撮れているかどうかは、カメラマン次第。

それって当たり前でしょ!とツッコまれそうですが、ここでロケの失敗あるあるを挙げてみますと…

①逆スイッチで映像が撮れていなかった!

逆スイッチとは、ONとOFFが逆になっていること。

スタンバイ中に電源スイッチがONになっていて、撮影しようとして電源を入れたつもりがOFFにしてしまい、プレビューしたら、必要な映像が全く撮れていなかった!という惨劇も…。

②ピンが合っていない!

大御所感が出てくる40代になると、技術はピークを迎えるのですが、体の機能はすでにピーク越え。

カメラマンにとって天敵、老眼が始まると…だんだんピントが合わせづらくなってきます。

老眼だと自覚があれば対応できるのですが、初期のころだと気づかない場合があります。

これも撮影後のプレビューで、なんかピントが決まってないなあ…とディレクターが気づいたときには、時遅し。

撮影中はモニターチェックをしますが、10インチくらいのサイズなので、気づきにくいのです。

③音が入っていない!

音声を録るには、カメラについているカメラマイクか、取材者につけるピンマイクがあるのですが、何かの拍子でマイクがOFFになっていたり、ジャックが嵌っていなかったりすることがあります。

これまたプレビューのときに、音がちゃんと録れていなかったことに気づいて、愕然とすることがあります。

ほかにも、撮影に関して思いもよらない悲劇が起こるときがあります。

ずいぶん前のことですが、色調整に失敗していてその日の収録分を全部撮り直したことがあります。

取材先も出演者もセッティングし直したのですが、ありがたいことにどなたからも苦情や文句は出ませんでした。そのときはADだったのですが、出来た大人というのは人の失敗に寛容なんだな、と教わりました。

このようにディレクターは、プレビューしてはじめて、どういう映像が撮れているか、を知るのです。

現場では、ディレクターは全方位あらゆることに神経をとがらせているので、どういう映像が撮れているのかは、現場で全て知ることは不可能なのです。

カメラマンは撮影の責任者、というのはこういう点があるからです。

ディレクターの期待する映像が撮れていないというのはコミュニケーション不足ですが、そもそも映像が撮れていなかった!という可能性もあるんですね。

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新人ディレクターはカメラマンが先生

ディレクターはカメラマンに、このシーンはこういう意図だから、こういう映像がほしい、とイメージを伝えます。

例えば実景だと、

  • サイズはどのくらいにするのか?
  • パーンするのか?
  • それともズームか?
  • パーンするならどれくらいのスピードで、どこからどこまでか?

など、番組ではわずか6,7秒のカットにすぎませんが、指示することがたくさんあります。

カメラマンから、パーンのスピードはこれくらい?どこからズームするの?など聞かれて初めて、しどろもどろに指示。

ADのころは、当たり前のように見ていたディレクターとカメラマンのやりとりが、自分がディレクターになってみると、カメラマンに対してなんてたどたどしいんだろう、ADでいたほうが楽だった、と思う瞬間です。

新人のディレクターには、ベテランのカメラマンを付けます。

なぜなら、一度にたくさんのことを考えなければならないディレクターに、ここはこういうカットで十分、とか、こういう風に撮ったほうがいい、など撮影に関することを決めてくれるからです。

取材先に対してそっとフォローしてくれたり、ディレクターの未熟な振る舞いを注意したりなど、ディレクターの足りない部分を補足してくれる役割も担ってくれます。

ディレクターに昇格すると、ロケの現場には先輩ディレクターは同行しません。自分の判断に自信がないときに、カメラマンが頼りになるんです。

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いいカメラマンかどうか、は編集中にわかる

いいカメラマンかどうかは、撮影中ではなく、編集作業に入ってから分かります。

いいカメラマンだと、編集でストレスがありません。

ディレクターの欲しい映像が揃っているからです。

左パーンしたら右パーンを撮ってある。ズームインしたらズームアウトも撮ってある。「カット」の声がかかっても、撮っている。(取材対象者はカメラをとめてから、イイことを言ったり、本音をつぶやいたりします。)

カメラを意識していない日常的な様子が撮ってある。

テーブルの小物や暖簾、空、道端の花、猫、など何気ないカットがある。いろんなサイズや表情が撮ってある。

ディレクターが指示していなくても、必要なカットが見つかる。

カメラマンは編集に立ち合いませんが、カメラマンは企画書や構成案を読んで、きっとこういうカットも必要だろう、と撮ってくれていたりします。

経験の浅いディレクターだと、取材者への質問が型どおりだったり、想定していたコメントを引き出そうと躍起になってしまいます。

カメラマンは撮影しながら、なにか糸口を探して、さりげなく問いかけて取材者のことばを引き出す手助けをしてくれます。

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いいカメラマンは番組を見る

信頼できるカメラマンは、必ず、自分が撮影した番組を見ます。

番組を見て、どういう編集がされたのかを確認します。

できるカメラマンは必ず次に活かすべきことを見つけます。

カメラマンはセンスが必要ですが、そのセンスは自分の作品を見ることはもちろん、いろんな番組を見ることで、磨かれます。

真似したい構図や撮り方を見つけたら、すぐ取り入れます。

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カメラマンになるには

カメラマンになるには、映像制作系の専門学校に入る方法以外に、技術会社でアルバイトする方法があります。

アルバイトをしながら実務を覚えて、そのまま就職するパターンも多く、その場合は、映像系以外の学科に在籍していてもかまいません。

アルバイトの探し方は、アルバイト情報サイトに掲載されていたり、知り合いを頼ったり、SNSで見つけることも多いようです。

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未経験でもOK

アルバイトは未経験でもOKです。

技術会社の方たちは、カメラマンの仕事について知ってほしいのです。

カメラマンたちは、自分たちの後輩を育てたいと思っています。

特別な人を求めているわけではなく、テレビに関わりたい人、カメラに興味のある人と出会いたがっています。

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