CMをやって商品広告を出したり、会社名の宣伝をしたり、といったことをする時に結果として「あまりCMの広告効果が得られなかった」ということはやはりあることにはあります。
もちろんそのためにまず印象的なCMの特徴とはという記事などを読んでいただきたいのですが、不慣れな環境でCMをやると、なかなか「どうやったらCMの効果が得られるのか」ということを念頭にCMを制作していくことは難しいでしょう。
今回はCM効果が得られないようなCMはどんなCMなのか、ということについて話してみたいと思います。
CMが意図した視聴者層に届いていない
CMで宣伝したい商品や会社名がその一番のターゲット層にうまく届いてない、ということはよくあることです。
いくら効果的なCMを制作しても、適切なターゲット層にCMが届かない限りは意味がないのです。
こういったことを防ぐためにはまず、CMで宣伝するもの自体がどんな層にウケるのか、ということを念頭において作られている必要があります。
そしてそのターゲット層の日常の行動パターンを想像することが大切でしょう。
たとえばそのCMで一番効果が得られそうなターゲット層が20代サラリーマン男性だったとします。
すると日常生活の中でテレビを見る時間は
- 朝出かける時間
- 夜帰ってくる時間
- 土日
と、大きく分けてこの3タイプになるでしょう。
こういった場合だと、
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | 日曜日 |
こういった感じで「コの字」でとってみるとかってのが常套手段でしょう。CMの効果もこういったところで変わってくるのです。
また20代サラリーマンは会社では新人さんですから、朝も早いだろうし、夜は遅くまで残業して帰ってくる時間帯も深夜帯のことが多いはず。
土日だって慣れない仕事にお昼過ぎまで寝ていることが多いかもしれません。
そういった想像を膨らませて、自分がむしろターゲット層の生活になりきって考えてみます。
そんな時に見たいテレビ番組は何か?どんなテレビならその精神状態に最適か。
テレビ番組も効果が得られそうな番組があればその番組でタイムCMを入れてみるのがいいでしょう。
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とにかくそういったメディアプランニングをしていくことがとても大切なのです。効果的なCMを世の中に出していくためには、様々な事を考える必要があるんですよね。
だからこそ、私たちのような広告代理店がいるのです。
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CMが印象に残らない
前述したとおりメディアプランニングはとても大切ですが、そのメディアプランニングがきちんと行われていて、意図したターゲット層がテレビを見ている時に自社のCMがきちんと流れていたとしても、
そのCMが視聴者の目に止まらなければ、やはりそのCMは効果の得られないCMになってしまいます。
ほとんどの視聴者がながら見
テレビのながら見とcmの関係という記事で触れましたが、多くのテレビ視聴者が今、テレビを見る時はながら見です。
一番多いのはスマホを見ながらのテレビのながら見で、視聴者が見ているのはシングルスクリーンではなくマルチスクリーンなんですね。
そして目線自体はスマホに落ちていることが圧倒的に多いです。
それはスマホが「操作しなければいけない端末」であり、テレビが「操作しなくてもいいもの」だからでしょう。
つまり視線がテレビにまず向いていない、という状態からCMに興味を持ってもらう、視線をCMに向けさせるための工夫が必要になってくるわけです。
視線がすでに他のものへ行っている、という前提でCMを作っていくのも一つの手です。
そうするとどうにか工夫できるのは音の情報だけになってきますね。
CMの音声で、何か違うものへと向いている視線をテレビCMの方へ引き戻せるほどの仕掛けをしないといけないわけです。
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競合他社と差別化できているか
同じジャンルや方向性の競合他社と自社のCMは差別化できていますでしょうか?
差別化されていないCMはもちろん印象にも残りにくくなりますし「似ていてよくわからない」と視聴者からは捉えられてしまいます。
競合他社に比べて自社のCMが差別化できているか、「購買意欲を掻き立てる決め手」があるかどうか、ということを考えてみてください。
CMの効果をよりあげるためには、そういった事が必要なのです。という事で書いていきますね。
情報量は多すぎないか
情報が多すぎるCMもまた効果が薄くなりがちです。
CMには時間が決まっていて、どうしてもテレビの性質上それは「流れていっていまうもの」です。
ネットや紙媒体で見る広告と違って、手元においてゆっくりと吟味できる広告ではないんですね。
だからこそ印象に残っていくことが大事ですし、
印象に残るだけではなく視聴者に覚えてもらうことが大事です。
どうしたって宣伝したいことがたくさんあって、短いCMの中でできる限りの情報を詰め込みたくなるような気持ちが出てきてしまうのもわかるのですが、
視聴者からするとそれは時間に対して情報過多になってしまうんです。
情報が多すぎると人間は脳が勝手に情報を取捨選択して、不必要な情報を捨ててしまうようにできています。
だからこそ、CMの効果を最大限引き出すには、必要な情報だけをなるべく簡潔に伝える、ということが大切だと思います。
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まとめ
いかがだったでしょうか?
これら以外にもCMの効果が得られない原因は他にある場合があると思いますが、
広告代理店の立場として、頻繁に考えられる事について書いてみました。
CM制作に関してはぜひこちらも読んでみてください。
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また、弊社ではCMの制作やCMの枠取りなども行っておりますので、お気軽にご相談ください。
「今までは、雑誌で広告を出していたけど、イマイチ効果がないな」という方もいらっしゃると思います。テレビCMの効果や、出稿の仕方など、
わからない事も多いと思いますので、ライズアドバートではそういった質問等も受け付けております。では、今日はこのへんで。
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