そろそろテレビ局への就活がスタートします。
2022年の各テレビ局の様子から、2023年の就活生に求めていることはどんなことなのか?推察していきます。
テレビ局が求めているのは、20代の企画力!
どのテレビ局でも求めているのは、20代の企画力です。
深夜、テレビを見ていると、20代の局員ディレクターたちが企画制作しているチャレンジ枠が増えています。
制作しているのは、若手ディレクター、入局して2年目から5年目くらい。
制作局に所属している人たちばかりではありません。
撮影部所属の照明マンが企画したゲーム番組や、コンテンツ部所属の局員のドキュメンタリーなど、制作の枠をとっぱらっています。
局によっては、30代までに限定して企画募集していたり、
局員全員から企画書を募集したり。
つまり、今、テレビ局員に求められているのは、企画が出せる人、なのです。
プロデューサーや出演者からも、若手への期待が感じられます。
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自分に企画力があるかどうかわからない
そもそも自分に企画力があるかどうかわからない、のではないでしょうか。
例えば、学生のころにこういう経験はありませんか?
- 文化祭や学園祭でプロデュースをした
- ゼミやサークルの集まりで幹事をした
- コンテストを催したり、参加した
- 学校の枠を超えたサークルに所属してまとめ役をしていた
- 好きなことを誰かと共有し、イベントを開催した
- 友達の誕生日やお祝いでサプライズを仕掛けた
- 友人や家族との旅行の計画や段取り、手配をやってきた
- YouTubeなどSNSで動画配信をした
誰かを楽しませたり、喜ばせるために何かを企てたり、計画を立てた経験があるなら、企画力がある、と自信をもちましょう。
その「誰か」が、それまで知らない人たちで、人数が多く、その人たちが喜んでいれば、あなたの企画力が功をなした、ということです。
関連記事:採用されやすいテレビ番組の企画はどのように考えるのか
企画力をアピールするには
エントリーシートの「学生時代に頑張ったこと」にはそうした経験を書き、
「長所」欄には、その経験で活かされた能力や性格、
「短所」欄にはその経験で自分が不得手と感じたことや失敗したことから気づいた能力や性格、
「なぜその仕事をしたいのか」には、その経験から感じた喜びや楽しみをどう仕事へ昇華させていけるのか、を書けば、採用担当者の目にとまるはず。
大事なのは、自分の経験に基づいて書く、ということ。
それが捏造されたり盛られているものか、それともリアルなものか、は一目瞭然。
相手は採用のプロですし、エントリーシートは何千通と目を通していますから、ごまかせるものではありません。
関連記事:テレビ局・大手テレビ番組制作会社のエントリーシートの書き方
企画力の鍛え方
いま、大学1年生2年生なら、率先して幹事を引き受けたり、イベントを主催する実行委員をやる、など経験を積んでいきましょう。
企画は閃きでは?と思われるかもしれませんが、相手を観察して、どういうことが喜ばれるのか、楽しんでもらえるか、考えること。
そして、各所に連絡をしたり相談したり根回ししたりと、面倒なことを引き受けること。
そして仲間を集めて実行すること。
そうした、地道なことがたくさんあります。
地道な積み重ねの先に閃きがあります。
この人に喜んでもらえるにはどうすればいいのかを常に考え、実行するのを習慣として取り入れていくことで企画力は鍛えられます。
テレビ局の仕事は番組を作るだけではない
テレビ局の仕事をしている人には
- 番組を作る人
- 番組を支える人
- 番組を広げる人
- 番組から派生させて新たなビジネスを生む人
といった人がいます。
番組制作に関わるスタッフだけでも人数が多いのですが、部署をこえて人とつながっていく仕事も多いもの。
テレビ局が求めている能力は、コミュニケーション能力が高い、という人材も求められています。
しかし、「私はコミュニケーション能力があります」というのは、評価されません。
なぜなら、
- コミュニケーション能力を押し出す学生が多すぎる
- コミュニケーション能力という言葉が漠然としているため、具体性が捉えづらい
からです。
関連記事:テレビ番組制作会社への就活。長所と短所ってどう書けばいいの?
接点のない人と会話ができるのは才能
- ゼミやサークルの人と仲良くできる
- アルバイト先の人たちやお客さんとそつなく接することができる
- イベントなどで他校の人たちと協力して開催した
というのは、コミュニケーション能力が高い、というほどではありません。
テレビ番組制作で求められるのは、初対面の人と会話ができる能力。
ゼミやサークル、アルバイト、イベントでの仲間は、あらかじめ自分との共通点があります。初対面だけど、共通点があるから、話の突破口がみつけやすい。
でも、全くの初対面、しかも、世代が違う、住んでいる場所も離れている、バックグラウンドがわからない、という共通点がなさそうな人とでも、会話ができる、というのは、今、求められている才能です。
今までにそうした経験があれば、それは長所です。自信をもって書きましょう。
ちなみに、そういう才能がある人はどんな言動をしているのか、
- 自分が感じていることや、考えていることを丁寧に言葉にしている
- 礼儀正しい
この2点です。
関連記事:ADさんにインタビュー!まずは自分から何かしてあげる
今、面白い番組を作っている人は、「人の好さがにじみ出ている人」です。
チーフプロデューサーや総合演出として、番組の先頭にたっている人たちは、どんなに仕事を抱えていても、どんなに忙しくても、目配りがきいていて、余裕さえ感じます。
彼らがリーダーのチームになじむ人材が求められています。