CM・広告の仕組み PR

打ち切りになったCM事例

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弊社ライズプランニング[広告部]はテレビCMをメインに取り扱う広告代理店です。

今回は問題が起こって打ち切りになったテレビCMの事例をご紹介したいと思います。

繰り返し放送されたACジャパン

ACジャパンは公益社団法人で、公共広告による啓発活動を行っています。

国民の公共意識を高めることを目的として活動している団体で、運営は全国の企業や団体、一般個人による会費制で成り立っており、税金は使用されていません。

東日本大震災の時に多くのスポンサー企業がCM放送を自粛し、その差し替えとしてACジャパンのCMが多く放送されました。

災害時、テレビCMはどうなる?スポンサー料金は?東日本大震災の時にテレビCMが一斉に差し変わり、公共広告機構ACジャパンのCMがずっと流れていたことはまだ記憶に新しいと思います。 ...

基本的には災害時にCMが放送できなくても、スポンサー料金の返金はありません。

放送自粛というのも企業の判断になりますので、同様に返金はありません。

CMの放送が中止になった場合に差し替えとして放送されるACジャパンの広告は無料で放送されています。

ですが、東日本大震災の時は報道特番が多く放送され一時CMが放送されなくなりました。

CMが復帰したのは3月14日。

3月12日から19日までの1週間におけるACジャパンのCMの本数は1万9972本だったそうで、

放送回数があまりにも多く「しつこい」「くどい」といった苦情が多く寄せられました。

CMの音楽やサウンドロゴ(効果音)が特にうるさいという声が多く、のちに音楽やサウンドロゴが取り除かれた素材が放送されるようになりました。

関連記事:CM放送に制限のある業種とは?

覚醒剤防止のCMが「怖すぎる」と打ち切りへ

1980年台に日本民間放送連盟が制作した『覚醒剤やめますか?それとも人間やめますか?』というCMでは、「怖すぎる」というクレームが殺到しました。

放送されていた時間帯が当時のフジテレビのその日の放送終了間際で真夜中だったことや、

人間の絵に釘が打ち込まれてヒビが入って朽ち果てていく演出、

さらに「人間やめますか?」というセリフなど、

強烈な印象を持たせるトラウマCMの代表となってしまい、CM自体は打ち切りにはなりませんでしたが、現在は「人間を辞める」というような表現は人権問題として捉えられるので、

覚醒剤防止キャンペーンのCMは制作されなくなりました。

この後、1982年に政府広報が制作・放映した『母と子』というCMは、

泣きじゃくる子供の横で母親が覚醒剤を打った直後に倒れ、その後画面が暗くなって子供だけが残り、母親を呼びながら泣き叫ぶという内容になっています。

このCMは「怖すぎる」「やりすぎ」「見ていて不快」といったクレームが多く寄せられ、その後打ち切りとなりました。

扱うものが覚醒剤となるとどうしてもこういった強烈な印象を残す演出になってしまいがちですが、

テレビCMは多くの人が受動的に触れるものですので、クレームが多数寄せられるような内容だと、打ち切りになることがあります。

関連記事:うざいCMってどんなCM?コマーシャル表現を深掘り

動物虐待だ、というクレーム

1983年に放送されたアサヒビールのビアカクテル「Be」のCMで、

赤や青などのスプレーで着色された3匹の猫が登場しました。

こちらは動物愛護団体からクレームが寄せられ、CMが打ち切りとなっています。

また、2001年 駅前留学NOVAのCMでは、NOVAうさぎの耳がちぎり取られる描写が動物虐待だとのクレームが寄せられ、同じく放送中止になっています。

NOVAうさぎに関してはイラストで表現されたものですが、

それでも動物虐待という形でクレームが入ることもあるわけですね。

シュールな笑いを狙ったつもりでも、クレームにつながる可能性がありますので、なるべく多くの人から客観的に意見を聞きながらCM制作を進めていけると良いのかなと思います。

もちろんテレビCMの場合は表現考査という審査があり、テレビ局側でも、視聴者に誤解を与えるような表現が使われていないか、などのチェックが細かく入ります。

これでNGになれば、素材を編集し直さなくてはいけません。

関連記事:CMの表現考査とは?放送する映像を作る時に知っておきたいこと

不適切な表現

1994年に放送されたチロルチョコのフレークチロルのCMでは、

小学生の女子がスカートをめくるシーンがあり、こちらはPTAからクレームがあがり、内容が差し替えられました。

同じくフレークチロルのCMにビキニ姿の外国人女性が出現するバージョンもありましたが、同様の理由から放送事態が中止となっています。

関連記事:テレビCMで使われている注意表現

撮影が問題視された

2010年に放送予定だった、日清食品「ラ王」のCMは

槍ヶ岳を一時閉鎖して撮影を行ったことが問題視されました。

このため開始直前で放送を中止しお蔵入りに。

「ラ王」CMの予定分はACジャパンのCMに差し替えられました。

その後、槍ヶ岳を当時建設中の東京スカイツリーに変更したものが放送されています。

撮影段階のことが問題視されてCMが放送中止になる、ということもあるんですね。

関連記事:CM制作は実写とアニメーションどちらがいい?

テレビCMはさまざまな観点から打ち切りになったり放送中止になることがあります。

CM表現については広告代理店やテレビ局とよく相談しながら制作を進めていくと良いでしょう。

弊社ではCM制作と放送枠の獲得をワンストップサービスでご提供しております。

ぜひお気軽にご相談ください。

ABOUT ME
長倉 さやか
ライズプランニング(広告部)」の長倉です。広告手段としてのテレビの使い方やテレビメディアの楽しさを多くの人に知ってもらえるように執筆しております。

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