番組を見ていてもよく出会うシーン食リポ。
ちなみに食レポと食リポ、どちらの言い方なのか気になる方も多いと思いますが、テレビを見ているとテロップでは食リポと記載されていることが多いですね。
レポートすることもリポートすることも間違いではないので、どちらの言葉も正しいのですが、
テキスト媒体で伝えるのがレポート、言葉(映像)で伝えるのがリポートという棲み分けがある、という考察もあります。
今回は食リポでいきましょう!
そんな食リポですが、実際やってみるととても難しいものです。
アナウンサーには必須のスキルになりますが、どのようなことが求められるのでしょうか?
お箸の使い方
映像で見た時にお箸の使い方というのはとても気になるものです。
握り方もそうですが、お箸で料理をわさわさとかき回してしまったり、すくったお料理がこぼれたりすると見栄えがよくありません。
老若男女、たくさんの人がテレビ番組を見ることを考えると、綺麗に食べるということをやはり大切にしなくてはいけないのです。
食べ方が汚いとお料理も美味しそうには見えないですからね。
ちなみに箸の持ち方は演者だけに求められるものではありません。
テレビ番組制作に携わるスタッフになると、未経験の場合は最初はアシスタントディレクターとして働くことになりますが、
アシスタントディレクターには箸上げという仕事があります。
お料理のインサートカットを撮影するときに、箸でお料理を持ち上げる仕事です。テレビ番組を見ているとよく見かけるカットかと思います。
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丁寧な言葉遣い
テレビでリポートをする以上、丁寧な言葉遣いはやはり求められます。
アナウンサーが食レポをするのであれば特に大切な部分でしょう。
普段の自分の言葉遣いとはまた違う言葉遣いはしなくてはいけない部分があると思います。
ボキャブラリーも求められるのが食リポです。
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髪の毛は結んでおく
女性の場合は髪の毛は結んでおくようにしましょう。
食レポの時に髪の毛が食事の中に入ってしまったり、手で髪の毛を抑えたりするのはマナー違反となります。
髪が長い場合は一つにまとめたり、すっきりとした状態で食リポに臨めるようにしておいた方が良いです。
一口の量の配分
一口が大きい方が美味しそうに見えるという面もありますが、一方であまりにも量が多すぎると噛んで飲み込むまでに時間がかかってしまい食リポができません。
もちろん口の中に食べ物が入ったまましゃべるわけにはいきませんので、自分が適度に食べられる量を調整する必要があります。
最初のうちは分からないと思いますので自分が食事をする時に食リポだと思って練習をしておくと良いかもしれませんね。
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食べる時はゆっくり見せる
噛んで飲み込むのは早い方がしゃべりだしも早くなりますが、食べるその瞬間はゆっくり見せた方が美味しそうに見えます。
より食べ物のおいしさが伝わるようにゆっくりと口の中に入れるようにして食リポをしている人は多いです。
テレビでやっている食料を注意深く研究してみましょう。
誤解のない言い回し
誤解を生むような言い回しをしてしまうとテレビでは使いづらくなってしまいます。
なるべくストレートな表現で伝わりやすい言葉選びをするということも大切です。
キャラクターを立たせるということを優先するのではなく、あくまで視聴者にとってわかりやすい言葉の選び方をするようにしましょう。
リポートするお料理について情報をあらかじめ入れておいて、紹介できるものは食べる前に紹介できると良いと思います。
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なるべく短文で話す
また文章はなるべく短文でわかりやすい文章にするということが大切です。
短文にすることで理解しやすくなるだけでなく、リズム感も生まれます。
例えば英文を思い浮かべてもらえば分かりやすいかと思いますが、
関係代名詞がたくさん使われていて、一文がものすごく長くなっている文章というのは理解するのも一苦労ですよね。
日本語も意識はしていないですがそれと同じで、一文の長さが長くなれば長くなるほど理解は難しくなります。
そのため、テレビなどのリポートではなるべく短文で、シンプルな言い回しで伝えるというのが鉄則となります。
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今回はテレビ番組でよく見る食リポのコツについてお話ししてみました。
ぜひこれらの内容を踏まえて、今度は少し意識をして食リポを見てみてください。
きっとまた違った視点で見られるようになっていると思います。