テレビ局に就職したいと思っている人はたくさんいます。
きっと多くの人がテレビ局に就職することはとても難しいことだ、と思っていると思うんですが、テレビ局の就職倍率の数字が一体どれくらいのものなのか、ということを具体的に知っている人は少ないでしょう。
今回はテレビ局の就職倍率についてとその採用方法、またテレビ局内のお仕事についてお話してみたいと思います。
テレビ局の就職倍率
テレビ局の就職倍率は職種やどのテレビ局に就職するかで異なってきます。
それぞれ見ていきましょう。
東京キー局
東京キー局は
- 日本テレビ
- テレビ朝日
- TBS
- フジ
- テレビ東京
ですが、キー局の就職倍率はやはり一番高いです。
エントリーシートでの応募数ベースで見ると技術職でも200倍〜300倍で、総合職の場合は500倍から1000倍ほど。
アナウンス部に関しては2000倍から3000倍ほどとも言われています。
関連記事:テレビ局に就職するには何が必要なのか
地方局の就職倍率
東京以外の地方局の場合は東京に比べると倍率が少し下がりますが、それにしてもやはり就職倍率は一般的な職業に比べるとかなり高いです。
大阪準キー局の場合は
- 総合職が200倍〜500倍ほど
- 技術職が100倍〜200倍ほど
- アナウンス職が1000倍〜2000倍ほど
です。
他の地方局の場合でも職種問わず100倍〜200倍くらいが平均的な倍率です。
地方局にしたってなかなか倍率が高いですよね。
関連記事:地方のテレビ局に就職したいなら
テレビ局の採用の流れ
就職倍率の高いテレビ局では採用の流れもとても複雑で長いです。
一例としてご紹介します。
- 書類選考・筆記試験
- 一次選考:集団面接
- 二次選考:個人面接
- 三次選考:実技試験
- 四次選考:筆記試験
- 五次選考:現場局員による個人面接
- 六次選考:人事部による個人面接
- 七次選考:役員による最終面接
あくまで一例ですがこんな形で採用選考があります。
もちろん期間も相当かかりますし、時間も労力もかかります。
テレビ局の場合は採用スケジュールが半年以上かかると思っていた方が良いと思います。
テレビ局のお仕事
テレビ局のお仕事、というと
- AD(アシスタントディレクターになるには)
- ディレクター(テレビディレクターの仕事についてインタビュー)
- プロデューサー(テレビプロデューサーの仕事内容)
- アナウンサー
といったような職種を思い浮かべる人が多いと思うんですが、実はテレビ局のお仕事にはテレビ番組制作に関わらないお仕事もたくさんあります。
例えば営業。
テレビ局も会社である事には代わりないので営業のお仕事があります。
テレビ局のメインのお仕事はテレビ番組を制作することではなく、基本的には放送事業です。
どの枠でどの番組を流すか、その上で番組スポンサーとなってくれる企業から出資額をどれくらい募ることができるか、というところで戦っているのがテレビ局なんです。
なので、営業のお仕事もあります。
スポンサーに対してだけでなく、最近はテレビ局が主催して、テレビ局周辺で季節的なイベントをやることも多いですから、
そういったイベントに出資してくれるスポンサーを募ったりすることもあります。
関連記事:テレビ局で働きたいなら知っておきたいこと
それ以外にも編成のお仕事もあります。
編成というのは24時間という決まった時間の中でどこにどの番組を組み込むか、ということを決めるお仕事です。
テレビには改編期、といわれる3ヶ月に一回番組が大幅に変わる時期があります。
テレビドラマやアニメだとだいたい全部が10話〜12話くらいで、3ヶ月で完結するように作られていますよね。
3ヶ月で1シリーズ、終わったらまた次の3ヶ月がやってくる、という流れです。
その3ヶ月毎にテレビ局はどの枠にどの番組を放送するのか、ということを決めるんですね。
ドラマやアニメだけでなく特番をどう配置するか、とか、
テレビ番組の放送をきりの良い時間(例えば19時ぴったりとか)ではなく少しずらして数分前倒しして放送することによって、
他局よりも視聴率を上げる戦略を練ったりだとか
とにかく視聴率を上げるためにいろいろ考えて、その時間帯にどんな番組を流したら見てもらえるか、ということをとことん考えるのが編成のお仕事です。
視聴率を上げることができなかったら広告主にスポンサーになってもらうことができませんからテレビ局は視聴率を上げることに必死なんです。
関連記事:視聴率とCMの関係性
このようにテレビ局にはテレビ制作以外のお仕事もたくさんあります。
関連記事:テレビ局にはどんな仕事があるのか
テレビ番組を作りたいなら
今回はテレビ局の就職倍率についてお話してみましたがいかがだったでしょうか?
テレビ局に就職したいという人の中にはテレビ番組制作をしたい、という人も多くいるでしょう。
しかしテレビ局も会社なので、人事も当然あって、テレビ局に就職したからといってテレビ番組制作の現場で働けるか、というとそんなことはありません。
人事から言われたら自分のやりたくない仕事でもやらなくてはいけないことがあります。
なので、もしテレビ番組制作の現場で働いていきたい、ということならテレビ局よりも番組制作会社で働くことをお勧めします。
アシスタントディレクター:悲惨なロケ撮影?頂上では電波が通じないのです。では、弊社スタッフがインタビュー形式でアシスタントディレクターの仕事について話しているので、
興味がある人は参考にしてみてください。
関連記事:テレビ局と制作会社はどう違うの?
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では今日はこのあたりで。